対馬野生生物保護センター

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2003年3月:センターの活動日誌・調査&保護活動

2003年3月の活動

ヤマネコその後

闇の中で何かを見つめるツシマヤマネコFg-19

 投稿者:三谷 投稿日:2003/03/21(金曜)19:25No.146

 昨晩、上県町佐護の保護個体(Fn-20)を放野しました。見た目に左足の傷は、ほとんど分からない程よくなりました。保護したときは1.26kgしかなくて、骨格が触れるほど衰弱していた体も、ふっくらして体重も1.94kgまで増えて生き生きとした感じです。Fn-20には小型の発信器が装着してあって追跡中です。現在、国道近くにいますので、交通事故に合わないようにとヒヤヒヤしています。今後も、Fn-20の様子を見守って、必要なときは、緊急的に餌を置いたり、再捕獲等の対応をすることになります。

 一方、7日に放野した美津島町賀谷の個体(Fg-19)が自動撮影に写りました。今のところ元気にしているようで、一安心です。首の下にある黄色いものが発信機(数ヶ月で脱落する予定の首輪式)です。写真は、17日19:26に賀谷から数キロ離れた地点で撮影されたものです。

がんばれ、ヤマネコたち!

復帰したヤマネコは今・・・

 投稿者:阿比留 投稿日:2003/03/15(土曜)17:41No.142

 今週は、21年ぶりに美津島で保護されたヤマネコが、野生に無事復帰しました。ホットとしているところに、またもや交通事故にあったヤマネコの死体が見つかり残念でなりません。今の時期は行動範囲が広くなっている時期でもあります、いつ道に出てくるかもしれませんのでドライバーの皆さん、くれぐれも注意してください。
復帰したヤマネコは、元気に生きてほしいものですね。

今日センターには私と実習に来ている学生さん二人でした。何事もなく無事1日が過ぎました。
環境省の山本さんと村山さん、それに自然環境研究センターの三谷さんは、長崎県シンポジウムに出席の為留守でした。

岩本さんは、今日は学生さん2人を連れて美津島町である、シーカヤックの体験学習に参加するため、朝から留守でした。
4時頃帰って来られましたが、それからヤマネコの飼育が始まり、終わったら明日の芳州外交塾の準備などで、今日は何時まで・・・・
お疲れさまでした。明日頑張ってください。

追跡調査で得るもの

豊玉(とよたま)町の猪垣(いのがき)

 投稿者:村山 投稿日:2003/03/12(水曜)16:23No.139

今日は賀谷で野外復帰させたヤマネコの追跡調査をしてきましたが、見つかりませんでした。センターから1時間の距離とリアス式海岸の運転でまだ車に乗っているような感覚です。

追跡調査のときには地図を良く見て港の端や集落の奥、山道などに入ってゆきます。今まで知らなかった対馬に出会えるというのが、私にとってとてもよい機会になります。今日は、豊玉の猪垣を初めて見ました。ちょうど賀谷から登ってきたところの嶺線で、賀谷周辺の電波ならばそこが良いだろうという地元の方のアドバイスをいただいたことがきっかけです。

ヤマネコはどこに?

賀谷の湾に浮かぶ小船

 投稿者:山本 投稿日:2003/03/11(火曜)23:22No.138

先週の金曜日に野生復帰させたヤマネコの行方がわからなくなってしまいました。野生復帰させた場所の地形はとても複雑で、谷の間や尾根のの向こうに行ってしまうと電波を拾うことができないのです。これからも追跡を続けますが、元気にしてくれていることを祈っています。

左は、野生復帰をさせた美津島町賀谷付近の写真です。

小さい!!

小型トランシーバーのような電波受信機

 投稿者:岩本 投稿日:2003/03/06(木曜)19:00No.135

明日はメスのヤマネコ(Fg-19)を野生復帰させます。そのために今日は準備をしました。
作業の途中に注文していたた受信機が届いたのですが、箱をあけてビックリ!手のひらサイズとまではいきませんが、今まで使っていたものと比べると格段に小さい受信機がでてきました(左の写真をご覧ください)。これで、首が痛くなることもなくなるでしょう(今までは首から受信機を下げてテレメトリー調査をしていたのです)。何事も進歩しているのだなぁ、と感じた出来事でした。

今日は雨。明日は晴れるといいのですが。無事にFg-19が野生に帰ることをみなさん祈っていてください。