対馬野生生物保護センター

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2002年11月24日:ツシマヤマネコの死体発見について(上対馬町大浦)

2002年11月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの死体発見について(上対馬町大浦)

2002/11/29(Fri) ツシマヤマネコニュースNo.18より センター山本

24日午前11時30分頃、上対馬町大浦の旧国道382号上でツシマヤマネコの死体が発見されました。今回発見された死体は、交通事故によるものと考えられます。

(詳細)
(1)発見日時平成14年11月24日(日) 午前11:30頃
(2)発見場所上県郡上対馬町大浦 旧国道382号上
(3)発見の経過上対馬町住民が旧国道382号中央でツシマヤマネコの死体を発見、連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員が現場に赴き回収・収容した。腹壁破裂・腹腔内出血がみられたことから、交通事故により死亡したものと思われる。

(4)個体の情報
1 性別  メス
2 年令 亜成獣(生後半年強と考えられる)
3 体重 1440g
4 全長 64.5cm
5 頭胴長 45.0cm
6 その他  死体は、専門の獣医師による病理検査等のため、鹿児島大学に送付した。また、卵巣は、卵子保存のため、神戸大学に送付した。

<ツシマヤマネコを絶滅から守るために>
 今年に入ってツシマヤマネコの交通事故は3件目です(死亡は初めて)。また、1992年から数えて、交通事故での死亡は19件目です。秋から冬は今年生まれの個体が親離れして分散する時期にあたり、事故が多い傾向にあります。車の運転にはくれぐれも注意してください。