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九州地方環境事務所

霧島錦江湾国立公園「雄川の滝」において、入園料(仮)制度の導入へ向けた実証実験を行います

霧島錦江湾国立公園「雄川の滝」において、入園料(仮)制度の導入へ向けた実証実験を行います

1.霧島錦江湾国立公園「雄川の滝」(鹿児島県南大隅町根占)は、コロナ前には国内外から年間10万人以上が訪れる自然豊かな観光地である一方で、来訪者による交通渋滞等が地域の生活にも影響を与えています。

2.南大隅町では、雄川の滝における渋滞対策や施設の維持管理・災害復旧等に毎年多額の経費を要しており、豊かな自然環境の保全活動等に要する財源も不足しています。

3.こうした背景から、環境省と南大隅町は、「国立公園満喫プロジェクト」の一環として、雄川の滝の持続可能な利用と保全のため、その経費の一部を来訪者に負担いただく制度の検討に取り組んできました。
 
4. 今般、地域関係者とも一定の合意が得られたことから、令和5年11月3日(金・祝)から5日(日)の三日間、雄川の滝における入園料(仮)制度の導入へ向けた実証実験を行います。

<詳細は添付チラシ及び以下記載>

霧島錦江湾国立公園「雄川の滝」入園料(仮)制度導入へ向けた実証実験

1. 背景・経緯

 平成30年8月に霧島錦江湾国立公園に編入された「雄川の滝」は、コロナ前には国内外から年間10万人以上が訪れていた県内有数の自然豊かな観光地です。
 一方で、特に休日や連休日には来訪者による交通渋滞が頻発し、住民の移動にも支障が生じる等、地域の生活にも影響が出ています。また、こうした繁忙期の渋滞対策や、日常的な現地施設の清掃・補修、例年の台風等により被災した施設の復旧等に要する費用も含め、毎年1000万円以上の経費が必要となっています。これらの経費は全て南大隅町の一般財源により賄われていますが、将来的には施設の老朽化等に伴って経費負担が更に増大するおそれがあり、豊かな自然環境の保全活動等に要する財源も不足しています。
 このような状況を踏まえ、環境省と南大隅町は、雄川の滝の持続可能な利用と保全を目指し、その経費の一部を来訪者にも負担いただく「利用者負担」の制度検討に取り組んできました。今般、雄川の滝来訪者から「入園料(仮)」を収受する制度素案について地域関係者と協議し、一定の合意に至ったことから、本格的な制度導入へ向けた実証実験を本年11月に行います。

(主な検討経緯)
令和元年度~ 「国立公園満喫プロジェクト」の一環として、雄川の滝の施設の維持管理やサービス向上、環境保全  
        に繋がるような「持続的な利用と保全」の仕組みについて南大隅町が検討を開始
令和4年度  環境省において、雄川の滝における利用者負担の制度検討に必要な調査等を実施、南大隅町と制度案
       について協議
令和5年度  南大隅町が「観光施設利用者負担制度検討委員会」を設置し、地域関係者と雄川の滝における利用者
       負担制度(素案)等について協議

2. 実証実験の内容

・実施主体:環境省、南大隅町
・実施目的:入園料(仮)の金額設定、収受方法、使途の妥当性検証等
      (来訪者の御意見を把握するため、当日はアンケート調査も行います)
・実施期間:令和5年11月3日(金・祝)~5日(日)
      各日AM 8:30~ PM 5:00
・実施場所:雄川の滝 遊歩道入口(鹿児島県南大隅町根占)
・入園料(仮):大人(中学生以上)300円、小学生150円、幼児無料
       ※遊歩道入口駐車場内で、係員に現金でのお支払いをお願いします。
       ※錦江町の「上流展望所」は実証実験対象外(無料)です。
・使途事業:入園料(仮)は、来訪者の安全対策・利便性の向上及び自然環境の保全に必要な事業に充てることを想
      定しています。
・返礼品 :実証実験にご協力いただいた方には、雄川の滝の遊歩道駐車場そばの「アクアベースカフェ」割引券を
      お渡しします。
      来訪者の皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。
 
 

4. 各種問合せ先

環境省 九州地方環境事務所 霧島錦江湾国立公園管理事務所
 所長 松尾 浩司
 国立公園管理官 竹ノ内 亜衣
 TEL 099-213-1811
 
南大隅町企画観光課
 課長 愛甲 真一
 主幹兼観光推進係長 立神 久仁子
 TEL:0994-24-3115