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九州地方環境事務所

鹿児島県出水市のツル越冬地でのマイカー規制の試験的実施について(お知らせ)

2018年01月09日

鹿児島県出水市のツル越冬地でのマイカー規制の試験的実施について(お知らせ)

日本最大のツル渡来地である鹿児島県出水市において、平成30年1月27-28日、2月17-18日の4日間、ツルとの新たな共存社会を探るため、試験的にツル越冬地へのマイカーの通行を規制します。             お車でお越しの方は、クレインパークいずみに駐車し、ガイド付きの専用シャトルバス(有料・片道約30分)にお乗換ください。        ご不便おかけしますが、ご理解・ご協力よろしくお願いいたします。

1 趣旨

 ナベヅル・マナヅルは、かつては西日本の各地で越冬していましたが、開発等で生息環境が失われ戦後には 300羽弱にまで激減しました。そうした中、出水では、住民や行政による保護のおかげで、近年では毎年1万羽を超えるツルが飛来するようになっています。

 しかし、ナベヅルは世界の個体数の約9割、マナヅルは約5割が出水で越冬している現状は、伝染病が発生した場合の絶滅のリスクが高まります。また、地元では、農業等の被害防除や、鳥インフルエンザに対する防疫対策の徹底等が必要となっている他、ツルを観察に来る人や車の往来が地元の人の通行や農作業の妨げにもなっています。

 こうしたツルとの暮らしの現状について、出水を訪れる人々に発信すると同時に、人もツルもより安心して暮らせる社会づくりを目指すため、その一案として、今回のツル越冬地での通行規制を実施することとしました。

2 事業主体

  環境省九州地方環境事務所(事業請負者:公益財団法人日本生態系協会)

3 実施日時

  平成30年1月27・28日(土・日)及び2月17・18日(土・日) 8:30~16:00

4 実施内容

(1)一般車両は、ツル越冬地のマイカー規制エリア(チラシ参照)での通行が規制されます。

  (※団体・観光バス、タクシー、お体の不自由な方がご乗車の車、地元住民の車両は通行可能です。)

(2)ツル観察センターへは、クレインパークいずみ(出水市文化町1000番地)から有料のシャトルバスをご                                                                                                                                              

  利用ください。(クレインパークいずみには200台駐車可能の無料駐車場があります。)

  (※専用シャトルバスは大人320円、大学・高校250円、中学以下120円です。乗車券提示で、クレイン  

  パーク及びツル観察会センターが無料で入館できます。)

※シャトルバスは30分間隔で運行します。

行き(クレインパーク発)

8:30, 9:00,・・(30分ごと)・・・最終16:00発

帰り(ツル観察センター発)

9:00, 9:30,・・(30分ごと)・・・最終17:00発

(3)専用シャトルバスではガイドの説明を聞きながらツル渡来地を巡ることができます。

   (※ガイドは出水の歴史や自然に詳しい専門ガイドと、ツルガイド博士検定に合格した地元の子供ガイド   

     になります。)

(4)その他

  ・実施日にあわせ、クレインパークいずみには魅力たっぷりの屋台や地元特産品の売店が出店されます。        

  ・2月16日(金)にはプレイベントとして、18時より出水市役所にて「ツル越冬地出水のこれからを考え  

   る」と題したシンポジウムが開催されます。

   (※ 詳細は添付のチラシ(PDF)をご参照願います。)

  

 上記は予定であり、天候等事情により変更・中止になる場合があります。予めご承知ください。 皆さまのご理解・ご協力をお願いします。

出水入域コントロール社会実験チラシ2017.pdf

担当:九州地方環境事務所野生生物課

     課長 鑪 雅哉

     課長補佐 山岡文麿

     電話(096)322-2413

出水自然保護官事務所

     自然保護官 中村陽子

     電話(0996)63-8977

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