第2回地域循環圏に関する九州会議 議事要旨
第2回地域循環圏に関する九州会議 議事要旨
議事要旨
○日時
平成23年3月11日(金)13:30~16:30
○会場
熊本市国際交流会館
○出席者
構成メンバー25名中16名出席(欠席:9名)
○議題
- 1.生ごみ対策・食品リサイクル
- [1]生ごみ資源化の調査結果
- [2]生ごみ資源化推進マニュアル
- 2.広域リユース・リサイクル
- [1]リユースびん普及・拡大支援等
議事
第2回地域循環圏に関する九州会議 議事要旨
事務局:開会宣言
事務局:資料確認
主催者挨拶:環境省九州地方環境事務所 神田所長
座長挨拶:北九州市立大学 松本教授
<委員からの主な意見>
1.生ごみ対策・食品リサイクルについて
○ 【議事進行】
テーマ1 「生ごみ資源化調査結果」
○ 事務局から調査結果について説明(報告書案第1編)
(質疑)
委員:1-25、溶融方式の生ごみ身分別の場合を基準としているが、理由があるのか?自分のイメージでは焼却方式の標準は焼却ではないかと思っている。
事務局:最近まで溶融のみが交付金の対象であったことと焼却方式の生ごみ未分別の場合再利用量がゼロとなり基準になり得ないことが原因。溶融方式が方式の基準であるという認識はないが、誤解を招くとすれば表現方法について検討、修正したい。
委員:事業所としては生ごみの資源化は取り組まなければならない課題。ただ、収集運搬に課題があり、法改正や行政の支援が必要な部分もある。また、あらのリサイクルについてはダメだという指導もあり、仕方なく焼却に回している実態もある。
座長:1-35に今の意見を組み込めないか検討して欲しい。
テーマ2 「生ごみ資源化推進マニュアル」
○事務局から推進マニュアルについて説明(報告書第2編)
(質疑)
委員:2-5、硝酸態窒素の削減との表記があるが、意味が理解できない。
事務局:文献からの引用部分であり、真意をお伝えできないが、一般には畜ふんの垂れ流しなどによる窒素過多が問題になる中で、これらの有機性廃棄物適正に処理されれば自然化の窒素削減につながるのではないと理解している。しかし、ご指摘のように硝酸態窒素の削減かと言われると、明確にできないので、「窒素循環の適正化」との表現に改めたい。
委員:2-45、表2-11を事業者に対して示して何を期待しているのか。
事務局:市町村に対するメッセージと考えている。
委員:1-23、表1-12では溶融方式の方が生ごみ分別によるCO2削減効果が高いと理解できるが何故か?
事務局:溶融方式の方が電力使用量が少ないことによる。
座長:同じ表で、溶融方式が7~8ポイント、焼却方式で2~3ポイントの削減効果とのコメントがあるが、表と合っているのか?
事務局:それぞれの方式において生ごみ未分別時との比較においてのコメントになっている。誤解を招かないよう表現方法を検討、修正したい。
座長:表2-11はn数に違いがありすぎる。本来は両方のデータがあるところだけで集計、比較すべきである。昨年度のデータとは言え、表現方法等で工夫が欲しい。
事務局:主旨に沿って表現方法等を検討、修正したい。
委員:堆肥化に当たっては、処理の変動など実装置では問題も多いと思うが、調整方法など実例を伺いたい。
事務局:堆肥化では水分調整や堆肥の返送などを行い調整しているが、メタン発酵では特に前調整は必要ない。
農政局:点線の枠内で、バイオマスタウン構想について確認とあるが、同構想はまもなく終了予定であるので、これからのマニュアルとしては適当でない。表現を換えた方がよい。
事務局:修正したい。
委員:2-4、生ごみ資源化に伴い焼却施設の対応について重大な対応を伴う表現となっており、生ごみ資源化をネガティブに受け取られかねない。
事務局:修正したい。
委員:第2編ははじめにに書いていることと本編が異なっている。マニュアルとして分かりにくいので整理して欲しい。
座長:2編だけを読むと分かりづらいところもあると思うので、1編の内容を2編に組み入れるなどして対応してはどうか。
2.広域リユース・リサイクルについて
○テーマ3 リユースびん普及・拡大支援等
○事務局からリユースびん普及・拡大支援等(報告書案第3編)
(質疑)
委員:目的や成果において、循環型社会、環境負荷低減効果といった記載があるが、定量的・イメージしやすいよう記載できないか?
事務局:検討したい。
委員:びんのキズ・品質についての記載があるが、どの程度影響するのか?
事務局:びんの品質としては、外観、内側の2つの側面がある。外側のキズについては、外観・見た目が悪くなるということ。内側については、異物混入など中身商品に対する不安となる。
委員:洗びんの過程で、検びん機でチェックが入っており問題はない。むしろ商品のイメージが悪くなるということで敬遠する。キズが付かないようにするには、箱とびんが一体となって移動することが大事で、リユースに当たってはP箱が流通する環境づくりが必要。
環境省:平成20,21年度にペットボトルのリユースに関する実証試験の中で、洗浄・再利用にかかる溶出試験が行われた。その結果、ペットボトルでは溶出が確認されたが、比較試験の対象であったびんでは溶出が確認されなかった。ペットボトルのリユース可能性を検証する事業で、くしくもびんがリユースに向いているということが示された。
委員:メーカへの普及と消費者への啓発が必要かと思うがどちらに重点をおくのか?
事務局:それぞれ成功事例があるので、可能性のあることはいろいろとやってみるということが必要と考えている。
委員:F社の意見の中に、新びんの価格が安くなれば導入できる・・・・との表現があるがどういった趣旨であろうか。
事務局:文章を見直したい。リユースびんを利用しようとも、一定量の新びんは導入する。
委員:Rマークびんは肉厚で元々値段が高い。そのRマークの新びんが安くなれば、という意味であろう。
委員:「条件次第で利用したい」との意見があるが、どのような条件か検討すべきであろう。また、
委員:環境負荷低減効果など定量的な評価はされていないか。地域循環圏の観点からは定量的な評価が欲しいところである。
事務局:平成21年度調査で整理した内容であった。報告書に盛り込むようにしたい。
委員:流通の立場からすれば、消費者のクレームは少ないであろう、びんのリユースでは問題ないと考える。もっと広めていくことが望ましい。また、将来的な話かも知れないが、量り売りのような取組みも重要になろう。
委員:アンケート調査が酒造メーカー側のものだけであり、消費者がどう思っているのかという調査がない。酒造メーカーの意見を見ると、キズが一番の問題に見えてくるが、消費者の意見を確認する必要があるのでは?
委員:奄美をモデルとして取り上げているのは、エコマネー事業があったからか。他地域へ展開する場合、エコマネー事業のようなものが無い場合にはどうすればよいか。
事務局:びん回収の基盤があったと聞いている。
委員:補足すれば、離島ということでP箱の管理がし易かったのであろう。
委員:NPOやエコマネーなどがない地域での普及はどうするのか?
座長:41頁にもインセンティブがあるが、エコマネー、エコポイントなどインセンティブについて検討していく必要がある。例えば、飲食店において「食べ残しをしなければ○円引き」といったサービスを展開している例もある。
事務局:閉会宣言