令和2度ツシマヤマネコ飼育下繁殖及び飼育管理に係る検討業務
次のとおり、参加希望書類の募集を行います。
令和2年5月22日
九州地方環境事務所
総務課長野口尚史
1.業務概要
(1)業務名
令和2度ツシマヤマネコ飼育下繁殖及び飼育管理に係る検討業務
(2)業務内容
(a)ツシマヤマネコ飼育管理検討会議及び研修会の開催
ツシマヤマネコ飼育下繁殖参加個体および高齢個体の飼育管理に関する飼育管理計画案及び飼育下繁殖に関してペアリングの組み合わせ等についてとりまとめた繁殖計画案の作成、その他飼育下繁殖に関する技術的な課題への対応を検討するため、別記の有識者及びツシマヤマネコを飼育する各園飼育担当者(3から6級相当)を構成員としたツシマヤマネコ飼育管理検討会議(回数:2回程度、長崎県対馬市と愛知県名古屋市を想定)を開催する。
また、飼育管理技術向上及び情報共有を目的とした研修会を1回程度連日開催する。
開催にあたっては、会議の日程調整、資料及び議事録・議事概要の作成、構成員に対する旅費及び開催に伴う諸経費の支出、会場設営等を行う。
また、旅費は国家公務員等の旅費に関する法律の範囲内で本事業を受託する法人の規程に従って支給する。
なお、環境省担当官と協議の上、必要に応じてオブザーバーを参加させること及び委員を変更することができるものとする。
(b)ツシマヤマネコ域外保全委員会への出席
環境省が別途開催する[ツシマヤマネコ域外保全委員会]に有識者を出席させる。なお、上記検討会議とあわせて開催することを予定する。
旅費は、国家公務員等の旅費に関する法律の範囲内で本事業を受託する法人の規定に従って支給する。
(c)繁殖計画案及び人工繁殖実施計画の作成
検討会議において、対馬野生生物保護センター及びツシマヤマネコ飼育園(8箇所)でのツシマヤマネコの移動やペアリング等を記載した令和2年度から令和3年度繁殖計画案を作成する。あわせて、現状の繁殖情報及び遺伝的多様性に関する状況(PMxによる解析結果等)を報告する。
また、人工繁殖に関する取組内容をまとめた実施計画を作成する。
(d)飼育管理に関する技術向上手法の検討
ツシマヤマネコの飼育管理に関する課題を抽出し、飼育個体の適正な飼育管理技術確立に向けて、栄養管理、トレーニング、疾病及びその治療などについて検討する。
また、繁殖に参加しない若齢個体の飼育管理方法及び高齢個体の適正な活用方法などについても検討する。
得られた結果については、[ツシマヤマネコ飼育下個体群(野生復帰対象外)管理ハンドブック【飼育編】]に反映させ、内容を更新すること。
(e)ツシマヤマネコ飼育管理個体死亡時における検体の輸送
ツシマヤマネコ飼育園において飼育管理個体が死亡した際、死亡経緯報告書及び病理解剖報告書を環境省担当官へ提出する。あわせて、環境省担当官の指示により死体及び解剖後の各臓器、生殖器、耳皮膚細胞等を研究機関等へ送付する。
なお、死体等の送付費用は環境省で別途契約(負担)し方法等指定する。
死体等の送付については、[感染性物質の輸送規則ガイダンス]の[包装基準A]に基づき梱包されていること、梱包容器からの内容物の漏洩及びそのおそれがないことについて、二者以上の者で確認すること。
(f)ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業に必要な検査等
ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業における必要な検査等を行う。
●自然繁殖の向上のためのホルモン分析(発情調査用E2測定、排卵調査・妊娠判定用P4測定、妊娠判定用PGFM測定、糞中ホルモン抽出等)
●人工繁殖の技術向上のための研修等
●健康維持のために必要な検査等(SDMA、UPC・UAC、甲状腺ホルモン(高齢個体)、ワクチン抗体価検査等)
(g)その他
業務の実施に際しては、環境省担当官と協議の上、関係会議(環境省が主催するツシマヤマネコ保護増殖検討会等及び公益社団法人日本動物園水族館協会が主催するツシマヤマネコ計画推進会議(種別計画管理者が開催))における検討内容と連携・共有を図ること。
(3)履行期限
令和3年3月26日
2.応募要件
(1)基本的要件
(a)予算決算及び会計令(昭和22年勅令第165号)第70条の規定に該当しない者であること。なお、未成年者、被保佐人又は被補助人であって、契約締結のために必要な同意を得ている者は、同条中、特別の理由がある場合に該当する。
(b)予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。
(c)九州地方環境事務所から指名停止措置が講じられている期間中の者でないこと。
(d)参加希望書類の募集要領で示す暴力団排除に関する誓約事項に誓約できる者であること。
(2)守秘性に関する要件
企業等の服務規程として、業務上知り得た情報を漏らさないという条件が満たされていること。
(3)業務執行体制等に関する要件
(a)国内希少野生動植物種の繁殖計画の立案に関する経験を有する者を従事させることが可能なこと。
(b)ツシマヤマネコの飼育下繁殖に関する経験を1年以上有する者を従事させることが可能なこと。
(c)ツシマヤマネコを飼育する8箇所の動物園が全て参加し、情報共有、連絡調整が可能な体制を有していること。
3.募集要領を交付する期間及び場所等
(1)交付期間:令和2年5月22日(金)から6月5日(金)の9時から17時まで
(土、日、祝日及び12時から13時は除く)
(2)交付場所:〒860-0047熊本県熊本市西区春日2丁目10番1号
九州地方環境事務所/野生生物課
電話096-322-2413FAX096-322-2447
(3)郵送による交付も行うが、事前に上記(2)へ連絡の上、返信用封筒(角2形)(必ず宛先を記載すること)を上記(2)の場所へ送付すること。
なお、上記の交付期間内に到達しなかった場合は、募集要領の交付は行わない。
4.参加希望書類の提出期限等
(1)提出期限:令和2年6月10日(水)17時
(2)提出先:3(2)に同じ
(3)提出方法:持参又は郵送(書留郵便等の配達の記録が残るものに限る。)すること(提出期限必着)。
(4)参加希望書類の様式:募集要領に定める様式により作成すること。
5公募実施後の対応
(1)対応
審査の結果、応募要件を満たすと認められる者が一しかいない場合にあっては、当該応募者との契約手続きに移行する。応募要件を満たすと認められる者が複数いる場合にあっては、当該応募者による企画競争手続きに移行する。
(2)企画競争手続きに移行した場合の企画書の提出期限等
提出期限:令和2年6月29日(月)17時
提出先:3(2)に同じ
6.その他
(1)手続において使用する言語及び通貨
日本語及び日本国通貨に限る。
(2)関連情報を入手するための照会窓口
3(2)に同じ
(3)平成31・32・33年度又は令和01・02・03年度環境省競争参加資格(全省庁統一資格)の[役務の提供等]において九州・沖縄地域の[B]、[C]又は[D]級の認定を受けていない者であっても、参加希望書類を提出することができるが、その者が2に定める応募要件を満たすと認められ、企画競争方式に移行した場合は、企画書の提出期限までに当該資格の認定を受ける必要がある。
(4)本公示に記載がない事項は、募集要領によることとする。