令和６年-７年ツシマヤマネコ飼育下繁殖計画の決定について（お知らせ）

・飼育下繁殖第一拠点施設(※注１)では主にファウンダー(※注２)中心の繁殖に取り組む。
※注１：ファウンダー候補を導入し、複数頭での繁殖に積極的に取り組む動物園
（福岡市動物園・西海国立公園九十九島動植物園）
※注２：野生由来で、繁殖のため飼育下に導入し、繁殖に成功した個体
※注３：飼育下第一拠点施設での繁殖個体又は収容できないファウンダー候補を受入れ、繁殖に取り組む動物園
（京都市動物園・名古屋市東山動植物園）
※注４：採精や人工授精等の技術確立に取り組む動物園及び施設
（東京都井の頭自然文化園・横浜市立よこはま動物園・対馬野生生物保護センター）
※注５：遺伝的多様性を維持しながら飼育下繁殖第一拠点施設及び飼育下繁殖第二拠点施設で増えた個体での繁殖に取り組む施設
（東京都井の頭自然文化園、横浜市立よこはま動物園、富山市ファミリーパーク、ツシマヤマネコ野生順化ステーション）

上述の方針を基に、各施設において以下のとおり繁殖等に取り組む。
（１）福岡市動物園
・オスNo.68、オスNo.102（ファウンダー候補）での繁殖に取り組む。 （２）西海国立公園九十九島動植物園
・メスNo.84とオスNo.85またはオスNo.104（ファウンダー候補）との繁殖に取り組む。 （３）名古屋市東山動植物園
・メスNo.89とオスNo.105（ファウンダー）との繁殖に取り組む。 （４）京都市動物園
・メスNo.81、メスNo.108及びオスNo.109は次期の繁殖に備える。
・オスNo.41を展示個体として維持する。及びメスNo.65の飼育を維持する。
（５）東京都井の頭自然文化園
・オスNo.60、オスNo.50及びメスNo.39を展示個体として維持する。
（６）富山市ファミリーパーク
・メスNo.66を展示個体として維持する。
（７）横浜市立よこはま動物園
・メスNo.86及びNo.97について、オスNo.88またはNo.83の精液を用いて人工授精を行う。
（８）沖縄こどもの国
・オスNo.93を展示個体として維持する。
（９）対馬野生生物保護センター
・収容された野生個体からの採精及びその他人工繁殖に関する技術のツシマヤマネコへの応用を検討し、可能な範囲で取り組む。
・オスNo.71を展示個体として維持する。
（10）ツシマヤマネコ野生順化ステーション
・メスNo.94とオスNo.96との繁殖に取り組む。
・メスNo.103の飼育を維持する。
・収集したデータ及びその解析結果を各飼育園館に還元し、飼育管理及び繁殖技術の向上に寄与する。
（11）那須どうぶつ王国
・オスNo.106及びメスNo.110を展示個体として維持しつつ次期の繁殖に備える。

上述の計画に基づき11個体（オス６、メス５）の移動を以下のとおり実施する。

No.	個体番号	性別	年齢	移動前	経由	移動後
１	No.68	オス	10歳	京都市動物園	→	福岡市動物園
２	No.83	オス	７歳	名古屋市東山動植物園	横浜市立よこはま動物園	名古屋市東山動植物園
３	No.93	オス	３歳	那須どうぶつ王国	→	沖縄こどもの国
４	No.94	メス	３歳	京都市動物園	→	ツシマヤマネコ野生順化ステーション
５	No.96	オス	３歳	福岡市動物園	→	ツシマヤマネコ野生順化ステーション
６	No.97	メス	２歳	西海国立公園九十九島動植物園	→	横浜市立よこはま動物園
７	No.106	オス	０歳	名古屋市東山動植物園	→	那須どうぶつ王国
８	No.107	メス	０歳	名古屋市東山動植物園	→	西海国立公園九十九島動植物園
９	No.108	メス	０歳	名古屋市東山動植物園	→	京都市動物園
10	No.109	オス	０歳	名古屋市東山動植物園	→	京都市動物園
11	No.110	メス	０歳	名古屋市東山動植物園	→	那須どうぶつ王国

〇個体の安全確保のため移動時の取材は御遠慮ください。
〇個体の写真提供、取材については各飼育園にお問合せください。
〇詳細な移動日は各飼育園館で調整し、決定します。
〇予定については変更の可能性があります。