九州地域のアイコン

九州環境局

報道発表資料

2022年11月04日
  • 報道発表

令和4年-5年ツシマヤマネコ飼育下繁殖計画の決定について【11月4日】

 環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しており、(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)に依頼し、国内の動物園等において飼育下繁殖や展示(普及啓発)、各種研究に取り組んでいます。
 このたび、令和4年冬から翌5年春の繁殖期に向けた「令和4年-5年ツシマヤマネコ飼育下繁殖(移動)計画」を策定し、9頭の移動を実施することとしたのでお知らせします。
 環境省では引き続き、日動水と連携し、関係動物園の協力を得て、ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組みます。

1.令和4年-5年の飼育下繁殖に関する方針

・飼育下繁殖第一拠点施設(※注1)では主にファウンダー(※注2)中心の繁殖に取り組む。
・飼育下繁殖第二拠点施設(※注3)では、今回の移動計画で想定されているペアでの繁殖に取り組む。
・遺伝的多様性を維持するため、人工繁殖推進施設(※注4)での人工授精や収容された野生個体からの生殖細胞の確保に取り組む。
・繁殖に寄与しない個体は、展示及び各種研究の対象個体として活用していく。等

※注1:ファウンダー候補を導入し、複数頭での繁殖に積極的に取り組む動物園
(福岡市動物園・西海国立公園九十九島動植物園)
※注2:野生由来で、繁殖のため飼育下に導入し、繁殖に成功した個体
※注3:第一拠点での繁殖個体又は収容できないファウンダー候補を受入れ、繁殖に取り組む動物園
(京都市動物園・名古屋市東山動植物園)
※注4:採精や人工授精等の技術確立に取り組む動物園及び施設
(東京都井の頭自然文化園・横浜市立よこはま動物園・対馬野生生物保護センター)

2.各施設での取組方針

上述の方針を基に各施設において以下のとおり、繁殖等に取り組む。
(1)福岡市動物園
・メスNo.74(ファウンダー)とオスNo.96(ファウンダー)での繁殖に取り組む。
・メスNo.91とオスNo.96(ファウンダー)での繁殖に取り組む。
・ファウンダー候補導入に向けて、幼齢個体を維持する。
(2)西海国立公園九十九島動植物園
・メスNo.69(ファウンダー候補)とオスNo.85(ファウンダー候補) との繁殖に取り組む。
・メスNo.84とオスNo.85との繁殖に取り組む。
・オスNo.70を展示個体として維持する。
・オスNo.70の配偶子保存について、動物福祉の観点も踏まえ十分検討し、必要な場合は生殖細胞を保存する。
(3)名古屋市東山動植物園
・メスNo.89 とオスNo.83 との繁殖に取り組む。
・メスNo.81とオスNo.83との繁殖に取り組む。
(4)京都市動物園
・メスNo.86とオスNo.68との繁殖に取り組む。
・メスNo.65とオスNo.68との繁殖に取り組む。
・オスNo.41を展示個体として維持する。
※オスNo.68については横浜市立よこはま動物園で採精し人工授精に活用した後、京都市動物園での繁殖に活用する。
(5)東京都井の頭自然文化園
・オスNo.60の採精を行い、精液を保存する。
・オスNo.50の採精を行い、可能であれば精液を保存する。
・メスNo.39を展示個体として維持する。
(6)富山市ファミリーパーク
・メスNo.66を展示個体として維持する。
(7)横浜市立よこはま動物園
・メスNo.65、メスNo.72、No.94について、オスNo.68、オスNo.88の精液を用いて人工授精を行う。
(8)沖縄こどもの国
・オスNo.20を展示個体として維持する。
(9)対馬野生生物保護センター
・収容された野生個体からの採精及びその他人工繁殖に関する技術のツシマヤマネコへの応用を検討し、可能な範囲で取り組む。
・オスNo.71を展示個体として維持する。
(10)ツシマヤマネコ野生順化ステーション
・メスNo.97及びメスNo.99を用い、ステーションの更なる活用に向けたデータ収集を行う(野生復帰技術開発業務の一環として実施し、本計画に基づく繁殖は想定しない)。
・収集したデータ及びその解析結果を各飼育園館に還元し、飼育管理及び繁殖技術の向上に寄与する。
(11)那須どうぶつ王国
・オスNo.93をペアリング相手ができるまで普及啓発のため展示個体として維持する。
(12)とべ動物園
・ツシマヤマネコに係る普及啓発活動に協力していく。

3.移動個体一覧

上述の計画に基づき9個体(オス3、メス6)の移動を以下のとおり実施する。
 
個体番号 性別 年齢 移動前 経由 移動後
No.60 オス 12歳 福岡市動物園 → 東京都井の頭自然文化園
No.65 メス 8歳 横浜市立よこはま動物園 → 京都市動物園
No.66 メス 8歳 東京都井の頭自然文化園 → 富山市ファミリーパーク
No.68 オス 8歳 京都市動物園 横浜市立よこはま動物園 京都市動物園
No.81 メス 5歳 福岡市動物園 → 名古屋市東山動植物園
No.88 オス 3歳 ツシマヤマネコ野生順化ステーション → 横浜市立よこはま動物園
No.94 メス 1歳 ツシマヤマネコ野生順化ステーション → 横浜市立よこはま動物園
No.97 メス 0歳 福岡市動物園 → ツシマヤマネコ野生順化ステーション
No.99 メス 0歳 福岡市動物園 → ツシマヤマネコ野生順化ステーション

〇個体の安全確保のため移動時の取材はご遠慮下さい。
〇個体の写真提供、取材については各飼育園にお問い合わせ下さい。
〇詳細な移動日は各飼育園館で調整し、決定します。
〇予定については変更の可能性があります。

お問い合わせ先

環境省
九州地方環境事務所野生生物課
 課長 大澤 隆文
対馬自然保護官事務所
(対馬野生生物保護センター)
 首席自然保護官 松岡 法明
 ℡:0920-84-5577

(公社)日本動物園水族館協会
 会長 村田 浩一
 生物多様性委員会委員長 佐藤 哲也
 ツシマヤマネコ種別計画管理者
 井之上 尚文(福岡市動物園)
 ℡:092-531-1968

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

Get ADOBE READER