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九州地方環境事務所

報道発表資料

2022年02月01日
  • 報道発表

対馬野生生物保護センターにおけるツシマヤマネコ(No.73、ナミ)の死亡について【2022年2月1日】

環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、(公社)日本動物園水族館協会の協力を得て、国内の計9施設においてツシマヤマネコの飼育下繁殖を実施しています。 令和4年1月31日(月)に、対馬野生生物保護センターで飼育していたツシマヤマネコ(No.73、メス、6歳、愛称"ナミ")が死亡しましたのでお知らせします。

1.経緯等

 令和4年1月31日(月)午前1140分頃、飼育施設内において通常と異なる様子(呼吸が速い、横たわったまま動かない等)であることを確認、処置室に収容し治療を試みましたが、同午前1210分頃に死亡を確認しました。

2.死亡個体の概要

 No.73(ナミ)は平成27年(2015年)4月13日に福岡市動物園にて生まれたツシマヤマネコで、父親は「No.60(Qちゃん)」、母親は「No.39(もも)」です。性別はメス、平成28年11月に福岡市動物園から対馬  野生生物保護センターにやってきました。

 先天性の心疾患があり、対馬野生生物保護センターでは非公開個体として平成28年11月から令和4年1月までの間、飼育しました。死亡時の年齢は6歳でした。

3.死因

 検査機関に病理解剖を依頼中。

4.お問合わせ

 ○ツシマヤマネコ保護増殖事業全般について、写真提供について

  対馬自然保護官事務所(TEL:0920-84-5577、担当:松岡、清家、池田、末岡)

(参考)現在のツシマヤマネコ飼育状況

    令和4年2月1日現在

 施設名
 (飼育開始年)

飼育頭数

合計

♀  

 井ノ頭自然文化園
 (平成18年)

2 

1

1

 よこはま動物園ズーラシア
 (平成18年)

5

2

3

 富山市ファミリーパーク
 (平成19年)

2

1

1

 名古屋市東山動植物園
 (平成23年)

4

3

1

 京都市動物園
 (平成24年)

3

2

1

 福岡市動物園
 (平成8年)

6

3

3

 西海国立公園九十九島動植物園
 (平成22年)

4

2

2

 沖縄こどもの国
 (平成23年)

1

1

0

 対馬野生生物保護センター

 ツシマヤマネコ野生馴化ステーション 

2

1

1

合計

29

16

13

■ 問い合わせ先
環境省
 ・九州地方環境事務所野生生物課
   課長 鑪 雅哉
 ・対馬自然保護官事務所
 (対馬野生生物保護センター)
   首席自然保護官 松岡 法明
   ℡ 0920-84-5577
 ・厳原事務室 
   自然保護官 木滑 黄平