報道発表資料
- 報道発表
福岡県福岡市及び糟屋郡久山町におけるツマアカスズメバチ生息状況等緊急調査の結果について【6月8日】
<福岡県、福岡市、久山町同時発表>
外来生物法に基づき特定外来生物に指定されているツマアカスズメバチが、令和4年5月9日に福岡県福岡市東区及び久山町で初めて確認されたことを受け、環境省九州地方環境事務所では生息状況等調査を実施しました。この度、調査結果がとりまとまりましたので、お知らせいたします。
調査の結果、久山町においてツマアカスズメバチの個体(1個体)が確認されました。
1.福岡市及び久山町におけるツマアカスズメバチの初確認の経緯
令和4年4月28日に福岡市東区、5月6日に久山町において、私有地においてスズメバチの個体(それぞれ1個体)が発見されました。専門家による種の同定の結果、5月9日にいずれの個体もツマアカスズメバチの女王バチであることが確認されました。
※詳細については、報道発表資料を御参照ください。
令和4年5月9日(月)発表
「福岡県福岡市におけるツマアカスズメバチの確認について」
https://kyushu.env.go.jp/pre_2022/post_158.html
令和4年5月10日(火)発表
「福岡県糟屋郡久山町におけるツマアカスズメバチの確認について」
https://kyushu.env.go.jp/pre_2022/5.html
2.生息状況調査の概要
令和4年5月19日から6月6日にかけて、各個体の確認地点から3km圏内を中心に、公園や緑地、樹林地等、ツマアカスズメバチの営巣の可能性がある場所に約600個のトラップを設置しました。また、同期間中、同様の範囲において個体及び巣の目視調査を併せて行いました。これらの調査の結果、久山町において1個体(オスバチ)が確認されました。
3.今後の対応
ツマアカスズメバチは、高い繁殖力と分布拡大能力から、一旦定着すれば根絶することは困難となるため、侵入監視により、早期発見、早期駆除することで定着前に根絶を図ることが極めて重要です。そのため、環境省九州地方環境事務所は、今回確認された地点周辺において、同様の調査を継続して実施するとともに、個体や巣が確認された場合には速やかに駆除を行います。
4.住民の皆様へ
ツマアカスズメバチは生態系等に悪影響を及ぼすおそれがあり、警戒が必要です。在来のオオスズメバチ等と比較して、特に人体に関わる被害が大きいことはありません。
福岡市及び久山町で初めてツマアカスズメバチが確認された事例では、養蜂関係者からの迅速な通報により、早期に対策を実施することができました。早期発見、早期駆除のため、福岡県内においてツマアカスズメバチと疑われる個体や巣を確認された場合は、福岡県自然環境課、福岡市環境調整課、久山町町民生活課、または九州地方環境事務所までご連絡いただき、情報提供にご協力のほどよろしくお願いします。
5.情報提供のお願い
九州地方に限らず、ツマアカスズメバチの定着が確認されている地域(韓国・釜山港など)と往来のある港湾等においては、侵入のリスクがあります。
地方自治体や駆除業者、養蜂業者の方々につきましては、ツマアカスズメバチと思われる個体が発見された場合には、管轄区域の環境省地方環境事務所にご連絡ください。
連絡先URL:https://www.env.go.jp/region/index.html
トラップの設置及び回収の様子
調査で捕獲されたツマアカスズメバチ
確認地点
添付資料
お問い合わせ先
九州地方環境事務所 野生生物課
課 長: 大澤 隆文
課長補佐: 岡部 佳容
TEL:096-322-2413