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九州地方環境事務所

報道発表資料

2022年06月08日
  • 報道発表

令和4年5月20日に発生した野生のツシマヤマネコのツシマヤマネコ野生順化ステーション内への侵入及び再発防止について(お知らせ)

令和4年5月20日(金)、長崎県対馬市厳原町にあるツシマヤマネコ野生順化ステーション(以下、「ステーション」といいます。)内への野生のツシマヤマネコの侵入が確認されました。このため、詳しい原因を調べるとともに、再発防止策の徹底に努めて参ります。

1.本件に関する経緯

 令和4年5月20日(金)に、ステーション内において、野生のツシマヤマネコが映っていることを飼育員が確認しました。

 5月21日(土)、厳原事務室(ステーション)自然保護官が上記について報告をうけ、モニタリングシステムでツシマヤマネコの状況を再確認したところ、侵入時刻は5月20日(金)の明け方から15時頃までの間と推測されました。

 5月22日(日)、侵入した野生個体("Mt-105"とナンバリング)を捕獲し、5月23日(月)に血液検査及び一般身体検査を実施のうえ、同日夕刻にステーション周辺の龍良山近辺に放獣しました。Mt-105の健康状態に異常等は確認されませんでした。

2.再発防止策

 本件を受けて、ツシマヤマネコ野生順化ステーション危機管理手順書に基づき、施設の緊急点検を実施し、侵入経路と疑われる箇所を調べ、侵入防止対策を実施しました。

 また、近く、専門家による施設の点検も行う予定です。少なくともこれを終えるまでは、野生順化ケージにおけるツシマヤマネコの飼育は見合わせ、安全管理及び再発防止の徹底に努めて参ります。

3.野生個体(Mt-105)の個体情報

 (1)性別       オス

 (2)年齢       成獣

 (3)体重       3,080g

 (4)FIV、FeLV検査  簡易検査で陰性

   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

お問い合わせ先

環境省
・九州地方環境事務所野生生物課
課長 大澤 隆文
・対馬自然保護官事務所(対馬野生生物保護センター)
首席自然保護官 松岡 法明
 TEL0920-84-5577
・厳原事務室
(ツシマヤマネコ野生順化ステーション)
自然保護官 木滑 黄平
 TEL0920-57-0101