博多港におけるアカカミアリの確認について【６月28日】

令和元年６月27日（木）に博多港アイランドシティコンテナターミナル（福岡県福岡市東区）で発見されたアリについて、専門家による同定の結果、同日に特定外来生物であるアカカミアリ（Solenopsis geminata）と確認されましたので、お知らせします。 確認された個体については、すでに全て殺虫処理し、確認地点及び経由地周辺では殺虫餌（ベイト剤）等を設置しています。

１．経緯

６/12　ベトナムのサイゴン港から当該コンテナを積載したコンテナ船が出港。

６/21　博多港にコンテナを陸揚げ。

６/26　博多港から内陸の物流事業者敷地にコンテナを陸送し、当該貨物をコンテナから荷下ろし、空コンテナを博多港に返送。

６/27　作業員が博多港のアイランドシティで空コンテナを洗浄中、コンテナ内で疑わしいアリを約10個体発見。発見したアリを殺虫するとともに、福岡市に通報。ヒアリ等である可能性が高かったため、専門家に同定を依頼。

発見箇所周囲には港湾関係者が殺虫餌（ベイト剤）等を設置。

当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。

６/28　九州地方環境事務所が関係自治体とともに経由地の物流事業者敷地において、荷下ろしした貨物及び敷地内を調査したところ、疑わしいアリは確認されず。周辺に殺虫餌（ベイト剤）及びトラップを設置。

２．今回確認されたアリについて

　博多港において確認されたアリは、アカカミアリの働きアリ（約10個体）です。

３．今後の対応

　環境省は引き続き、関係自治体等と協力して発見場所及び経由地等において、調査を実施し、殺虫餌（ベイト剤）やトラップを設置しています。疑わしいアリを発見した場合は速やかに殺虫処理するなどの防除を実施します。

４．疑わしいアリの発見時の対応について

疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。

＜事業者の皆様へのお願い＞

コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。

多数の生きたアリ類の集団がいる（予想される）場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関（港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等）に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。

アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。

詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方　Ver.2.0」のP.16～20を参照してください。https://www.env.go.jp/nature/hiarboujo_Ver.2.0.pdf　

今回確認されたアカカミアリ（写真：福岡市提供）