報道発表資料
- 報道発表
(お知らせ)大分県大分市におけるツマアカスズメバチの確認について
平成30年10月11日(木)
<大分県同時発表>
外来生物法に基づき特定外来生物に指定されているツマアカスズメバチが、大分県大分市において初めて確認されましたので、お知らせします。
今後、環境省では、関係機関と連携しながら発見された地点及び周辺での緊急調査を実施し、新たな巣や個体が確認された場合は速やかに防除を実施します。
なお、ツマアカスズメバチは、国内では長崎県対馬市において定着が確認されています。対馬市以外ではこれまでに巣や個体が3地域(福岡県北九州市(平成27年9月)、宮崎県日南市(平成28年5月)、長崎県壱岐市(平成29年9月~11月、平成30年5月))で確認されています。いずれも発見した巣や個体については防除を実施し、周辺でモニタリング調査を行っており、現時点でこれらの地域において定着は確認されていません。
1.経緯
10月8日 大分市明野地区の私有地において工事を請け負っていた工事業者が敷地内でスズメバチの巣を発見
し、工事発注者に報告。
10月8日 工事発注者がスズメバチの巣の除去を駆除業者に依頼。
10月9日 巣の除去を依頼された駆除業者が、同スズメバチの巣が見慣れない巣であるとして大分県自然保護
推進室に通報。同室が九州地方環境事務所に通報し、個体と駆除された巣の写真を送付。
九州地方環境事務所が専門家に個体を送付し、同定を依頼。
10月11日 専門家による種の同定の結果、同スズメバチがツマアカスズメバチであることを確認。
2.今後の対応
ツマアカスズメバチは、高い繁殖力と分布拡大能力から、一旦定着すれば根絶することは困難となるため、侵入監視により、早期発見、早期駆除することで定着前に根絶を図ることが極めて重要です。今後、環境省では、関係機関と連携しながら確認地点周辺においてツマアカスズメバチの侵入状況等について緊急調査を行い、営巣や個体が確認された場合には速やかに防除を行います。
また、環境省では、ツマアカスズメバチの定着が確認されている釜山港(韓国)との船の往来がある九州の港湾周辺におけるツマアカスズメバチの監視調査を平成26年度より実施しており、今後も継続して実施する予定です。
3.周辺住民の皆様へ
ツマアカスズメバチは生態系等に悪影響を及ぼすおそれがあり、警戒が必要です。早期発見、早期駆除のため、大分県内においてツマアカスズメバチと疑われる個体や巣を確認された場合は、大分県自然保護推進室、大分市環境対策課、又は九州地方環境事務所までご連絡いただき、情報提供にご協力のほどよろしくお願いします。
4.情報提供のお願い
九州地方に限らず、ツマアカスズメバチの定着が確認されている地域(韓国・釜山港など)と往来のある港湾等においては、侵入のリスクがあります。
地方自治体や駆除業者の方々につきましては、ツマアカスズメバチと思われる個体が発見された場合には、管轄区域の環境省地方環境事務所にご連絡ください。
連絡先URL:http://www..env.go.jp/region/index.html
確認されたツマアカスズメバチ(写真:大分県提供)
確認地点(大分県大分市明野地区)
- 環境省自然環境局
- 野生生物課 外来生物対策室
直通 03-5521-8344
室長 北橋 義明
室長補佐 八元 綾
係長 知識 寛之
- 九州地方環境事務所野生生物課
直通 096-322-2413
課長 鑪 雅哉 - 自然保護官 勝本 哲也 担当 橋口 峻也