報道発表資料
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九州港湾におけるツマアカスズメバチの夏期の侵入監視等調査結果(速報)(お知らせ)
特定外来生物であるツマアカスズメバチの侵入・定着を防ぐためには、侵入初期の対策が極めて重要となります。ツマアカスズメバチは、船舶等交通機関に随伴して侵入すると考えられることから、関係自治体の協力を得て九州の港湾における侵入監視調査を実施しています。また、これまで営巣や個体が発見された場合は、関係自治体と連携協力し、生息状況の集中調査を実施しています。 今般、働きバチの活動開始にあわせて、梅雨明け後の7月19日から、夏期における侵入監視等調査を実施した結果、新たなツマアカスズメバチの捕獲はありませんでしたので、お知らせします。 なお、今後も本種の活動に合わせて、地方自治体等と連携協力し、ツマアカスズメバチの早期発見に努めていきます。
1.調査背景
本種の侵入・定着を防ぐためには、侵入初期の対策が極めて重要となります。そのため、本年4月に策定したツマアカスズメバチ防除計画に基づき、未侵入地域での監視を強化し港湾での監視調査を実施することとしています。また、本種の営巣や個体が発見された場合には、集中的な生息状況調査を実施し侵入初期の防除を徹底して行うこととしています。
本種が侵入・生息している場合、夏期に、多くの働きバチが出現し活動が活発になることから、この時期にトラップによる生息状況調査を実施することにしたものです。
なお、既報(6月22日付け速報)のとおり、本種の女王バチが活動を開始する春期に同様の侵入監視及び生息状況調査を実施しましたが、宮崎県日南市(油津港)において女王バチ1個体が捕獲(その後の集中調査では新たな捕獲なし)された以外に、本種の確認はありませんでした。
2.調査結果概要(詳細は別紙参照)
7月19日以降順次トラップを設置し、10日間程度スズメバチ類を誘引捕獲し、捕獲個体を確認しました。
①侵入・定着が確認されている対馬や釜山(韓国)と貨客船の往来のある港湾(②、③以外の13港湾)
・・・周辺の公園等の緑地に各10個
<往来のある九州の港湾及び下関港>
下関港、北九州港、博多港、三池港、伊万里港、長崎港、壱岐芦辺港、壱岐郷ノ浦港、
熊本港、八代港、天草港、大分港、細島港、油津港、川内港、志布志港
②昨年9月に営巣が初めて確認された福岡県北九州市及び隣接する山口県下関市
・・・北九州市内の営巣確認地点や港周辺の緑地に100個(北九州市68個、下関市32個)
③本年5月の侵入監視調査により女王バチ1個体が捕獲された宮崎県日南市
・・・日南市内の個体捕獲地点や港周辺の緑地に50個
その結果、ツマアカスズメバチの捕獲はありませんでした。
なお、確認されたスズメバチ類は、在来のオオスズメバチ、コガタスズメバチ等でした。
3.今後の調査予定
今後、本種の働きバチの個体数は一層増加し、巣も大型化して比較的発見され易くなることから、港湾周辺に限らず広く住民等による目撃情報の提供をよびかけ、早期発見に努めます。(別添参照)
また、過去に営巣や個体が確認された北九州市及び隣接する下関市、並びに日南市においては、重点的に監視する必要があることから、9月(新女王バチが飛翔する前に巣の探索が可能な時期)及び11月(働きバチの捕獲効率が最も高い時期)に今回と同様の集中的な調査を実施します。
添付資料
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野生生物課 課長 横田寿男
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