報道発表資料
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(お知らせ)福岡県北九州市等でのツマアカスズメバチの営巣状況調査の結果(速報)
福岡県北九州市において特定外来生物であるツマアカスズメバチの営巣が確認されたことを受け、環境省では、福岡県北九州市及び山口県下関市において、営巣状況調査等を実施してきました。 今般、北九州市での発見当初に予定していた調査が終了しました。その結果、新たなツマアカスズメバチの巣及び個体は発見されませんでしたので、お知らせします。 なお、調査はツマアカスズメバチの活動期間である12月中旬頃まで継続します。
1.調査背景
本種の定着・拡散を防ぐためには、侵入初期の対策が極めて重要となります。そのため、環境省では営巣が確認された福岡県北九州市及び山口県下関市、さらに現在本種の定着が確認されている対馬市内の港や韓国釜山港と貨客船の往来のある港において、緊急的にツマアカスズメバチの生息・営巣状況調査等を実施しました。
2.調査結果
(1)北九州市及び下関市における営巣状況調査
①トラップを用いたツマアカスズメバチの生息状況の把握
営巣確認地点や港周辺において、1,024個(北九州市763個、下関市261個)のトラップを設置し、スズメバチ類を誘引捕獲した結果、ツマアカスズメバチの確認はなかった。
なお、確認されたスズメバチ類は、在来のオオスズメバチ、キイロスズメバチ等であった。
②ツマアカスズメバチの巣の探索
営巣確認地点や港湾周辺の公園や緑地を現地踏査・探索した結果、ツマアカスズメバチの巣及び個体の確認はなかった。
(2)港湾(北九州市及び下関市以外)における監視調査
①トラップを用いたツマアカスズメバチの生息状況の把握
定着が確認されている対馬市内の港や韓国釜山港と貨客船の往来のある港において、港周辺の公園等の緑地に10個のトラップを設置し、スズメバチ類を誘引捕獲した結果、ツマアカスズメバチの確認はなかった。
②ツマアカスズメバチの巣の探索
北九州市での営巣発見を受けて、緊急的に港湾周辺を現地踏査・探索した結果、ツマアカスズメバチの巣及び個体の確認はなかった。
(3)住民等からの情報提供
住民等から、各自治体及び環境省に寄せられた情報では、ツマアカスズメバチの巣及び個体の確認はなかった。
3.今後の対応
これまでの対馬でのツマアカスズメバチの活動状況を踏まえ、調査は12月中旬頃まで継続します。調査内容は、今回の結果を踏まえて検討します。