報道発表資料
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報道発表:(お知らせ)霧島錦江湾国立公園えびのエコミュージアムセンター補強改修工事の実施について
環境省九州地方環境事務所
自然環境整備課 課長 杉田高行
担当 益田恵吾
(電話:096-322-2412、FAX:096-322-2447)
えびの自然保護官事務所 自然保護官 松本 晃
(電話:0984-33-1108、FAX:0984-33-6160)
九州地方環境事務所では、えびのエコミュージアムセンターにおいて火山噴火災害に対する補強改修工事を実施します。 えびのエコミュージアムセンターは霧島錦江湾国立公園霧島地域の自然情報発信施設として平成11年度に新築、平成24年度に展示等の改修工事等を行い、その機能維持強化をしてきているところです。 今般、戦後最悪の火山災害となった昨年9月の御嶽山(長野、岐阜)の噴火災害を踏まえ、避難場所の確保として活火山周辺にある山小屋やビジターセンター等の建物補強等が求められていること、えびの高原においても昨年10月24日に硫黄山の噴火警報(火口周辺)が発表され、概ね1km範囲での立ち入り規制がとられたことから、国立公園利用者の安全確保として噴火の際の噴石に備えるため「高性能繊維」を挿入した金属屋根のカバー工法による二重屋根化等の補強工事を行います。工事の完成は、来年3月を予定しています。 工事期間中は資材の搬入運搬や現場の安全対策から周辺の皆さまや利用者の皆さまにご迷惑をおかけすることがありますが、本工事へのご理解とご協力をお願いいたします。なお、工事期間中も、センターのご利用は可能です。 |
1.工事名
平成26年度(補正)えびのエコミュージアムセンター補強工事(繰越)
2.工事場所
宮崎県えびの市末永1495-5
3.工事期間
平成27年10月5日から平成28年3月10日(予定)
4.施工業者
株式会社山本組(宮崎県)
5.工事概要
施設名:えびのエコミュージアムセンター
規模:建築面積:679.20㎡、延床面積:858.01㎡
構造:木造2階建て(一部鉄筋コンクリート造地下1階)
主な補強等対策内容:
- ・屋根の噴石に対する強度を高めるため、「高性能繊維」を挿入した金属屋根のカバー工法による二重屋根化
- ※「高性能繊維」とは、防弾チョッキの素材となっている「アラミド繊維」で作成した布で、今夏に内閣府等の実験で噴石に対する強度性能が確認されています
- ・レクチャールームを緊急避難室とし、窓外に面格子補強、室内の天井落下防止補強、防災用「物入」の整備
- ・地下階への屋内避難用タラップの設置(現在地下階への移動手段は事務室側屋外階段のみのため)
- ・硫黄山側妻面に面格子補強、展望窓に外付けブラインドの設置
- ・硫黄山側玄関自動ドア前に防護用面格子壁の設置
- ・全ての外部ガラス面に高性能飛散防止フィルムを施工
- ・外部に緊急避難用四阿(あずまや)の設置(通常休憩所として利用)
- 設計上の留意点:現状の建物機能や屋内からの眺望及び景観に配慮しました。
6.えびのエコミュージアムセンター周辺の利用情報
○えびのエコミュージアムセンターは、霧島山の自然や文化について紹介するビジターセンターです。フィールドに足を運びたくなるような各種情報をそろえています。旬な情報も随時紹介していますので、フィールドに出る前に立ち寄れば、より霧島山を楽しめます。霧島ジオパークの拠点施設にもなっています。詳しくは、えびのエコミュージアムセンターにお問合せください。
電話:0984-33-3002
http://www.ebino-ecomuseum.go.jp/
○えびの高原は、標高約1,200mで、火山に囲まれた盆地状の高原です。夏は30℃以上になることはほとんどなく、南九州の平均気温より約6℃も下がります。そのため、えびの高原では寒冷地の植物を多く見ることができます。