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九州地方環境事務所

報道発表資料

2015年06月03日
  • その他

報道発表:九州地方におけるラムサール条約湿地の新規登録について(お知らせ)

 佐賀県の東よか干潟(佐賀市)及び肥前鹿島干潟(鹿島市)が、5月28日(木)付(注)でラムサール条約湿地登録簿に掲載されましたのでお知らせします。

 なお、ラムサール条約第12回締約国会議会期中の6月3日(水)には、開催地であるウルグアイにおいて、条約事務局から関係自治体への登録認定証授与式が行われます。

(注)スイス(条約事務局所在地)時間。日本との時差はマイナス7時間で、日本時間では5月29日(金)。

1.登録湿地の概要

 (1)東よか干潟(佐賀県佐賀市 登録面積218ha)

 佐賀県南部の有明海奥部北岸に位置し、本庄江(ほんじょうえ)、八田江(はったえ)等の河口部と海岸に発達する泥干潟である。

 ズグロカモメ、クロツラヘラサギ、ホウロクシギなどの絶滅危惧種を含む水鳥類の国内有数の渡りの中継地、越冬地となっている。環境省が実施している「モニタリングサイト1000」シギ・チドリ類調査において、2014年の春期のシギ・チドリ類の飛来数は11,665羽で全国で最も多かった。

 海岸堤防上にある東与賀海岸展望台からは、シチメンソウの群落とその後方に広がる干潟が一望でき、また、海岸線沿いの遊歩道からは、引き潮時に無数のカニ類やムツゴロウ、トビハゼなどが観察できる。

 (2)肥前鹿島干潟(佐賀県鹿島市 登録面積57ha)

 佐賀県南部の有明海西岸に位置し、塩田川、鹿島川の河口部と海岸に発達する泥干潟である。

 ムツゴロウ、ワラスボ、ハゼグチ、ウミタケ、シオマネキなど干潟の生きものが生息し、ズグロカモメ、チュウシャクシギ、クロツラヘラサギ、ツクシガモなど多くの水鳥類の重要な渡りの中継地、越冬地となっている。「モニタリングサイト1000」シギ・チドリ類調査において、秋から春にかけての飛来数は、約1,700羽(H21~25平均)であった。

 [参考]

  有明海の干潟では、荒尾干潟(熊本県:平成24年7月登録)に続いての登録。

  今回の登録により、九州(沖縄を除く)の登録数は4ヶ所から6ヶ所になります。

2.登録認定証授与式

 (1)日時

   2015年6月3日(水)13:15~14:45(現地時間、日本との時差マイナス12時間)

 (2)場所

   ウルグアイ(プンタ・デル・エステ)

  (佐賀県佐賀市・鹿島市は登録認定証授与式に出席予定です。)

添付資料