報道発表資料
- 開催案内
報道発表:九州エコフェア2014「九州地方環境事務所協賛 地球温暖化対策セミナー」の開催及びブース出展について
環境省九州地方環境事務所
昨年秋に公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書第1作業部会報告書によると、気候システムの温暖化は疑う余地がなく、今世紀末までに世界平均気温は最大4.8℃上昇すると予測されました。さらに、二酸化炭素の累積排出量と地表面の平均気温の変化はほぼ比例関係にあり、早い年代でより多く排出されると、その後はより多くの排出削減が必要となることが新知見として示されています。
また、IPCC第5次評価報告書第2作業部会報告書においても、温暖化の進行がより早く、大きくなると、適応の限界を超える可能性があるが、政治的、社会的、経済的、技術的システムの変革により、効果的な適応策(※1)を講じ、緩和策をあわせて促進することにより、レジリエントな社会の実現と持続可能な開発が促進されるとしています。
これらを踏まえ、「九州エコフェア2014」において、地域、企業、市民の方が様々な地球温暖化対策に取り組む際の参考となる「環境省九州地方環境事務所協賛地球温暖化対策セミナー」を開催します。
さらに、カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)と共同でブース出展を行い、九州・沖縄地方のカーボン・オフセットの取組や、環境省による再生可能エネルギー関連事業等の紹介を行います。 みなさまのご参加をお待ちしています。
1.開催日時・場所
- 日時:
- 平成26年6月19日(木)12時30分~16時
- 会場:
- 福岡国際センター2階特設ステージ(福岡市博多区築港本町2-2)
(九州エコフェア2014開催概要)※ビジネスシヨウ九州2014と同時開催 - 会期:
- 平成26年6月18日(水)~19日(木)10時~17時
- 開催テーマ:
- 「九州からの発信 - ここに未来へのヒントがある!」~再生可能、次世代エネルギーがもたらす明日のビジネスと暮らし~
http://www.noma.or.jp/show/eco_kyushu/index.html
2.セミナープログラム及びスケジュール
各講演の時間、内容等は変更になる可能性があります。あらかじめご了承願います。
- ※1
- 適応策とは、気候変動がもたらす水資源、食料、生物多様性等への様々な影響に対して人や社会、経済のシステムを再構築することで影響を軽減しようという対策のこと。
和策とは、省エネルギーや再生可能エネルギー導入等による温室効果ガスの排出削減や森林等の吸収源の増加などで気候に対する人為的影響を抑制する対策のこと。 - (出典)気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート『日本の気候変動とその影響』(2012年度版)、2013年、環境省他
- ※2
- 環境省環境研究総合推進費「S-8 温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究」
3.ブース出展の紹介
九州地方環境事務所はカーボン・オフセットフォーラム(J-COF)と共同でブース出展を行い、九州・沖縄地方における地球温暖化対策、自然環境保全に関する様々な取組をご紹介します。また、同時開催のビジネスシヨウ九州2014の開催テーマ「ITがもたらす、革新的なビジネスと安心で災害に強い社会」ともリンクし、防災に関連した環境ビジネスの展示やIT(スマートフォン等)を活用した実証実験に参加する予定です。
◆再生可能エネルギー事業の紹介
- (1)
- 環境省 浮体式洋上風力発電実証事業(長崎県五島市椛島沖)
平成25年10月に2,000kW級の浮体式洋上風力発電実証機の設置が完了し、発電を開始しています。建設時の様子を映像でご紹介します。 - (2)
- 温泉熱発電事業への環境省地域低炭素化出資事業(グリーンファンド)出資事例
CO2の排出を抑制し、地域経済の活性化に資するプロジェクトとして採択された「おおいた自然エネルギーファンド」の投融資スキーム等について紹介します。
◆森林資源等を活用した環境ビジネスの紹介
- (1)
- 「九州エコフェア・ビジネスシヨウ九州」のカーボン・オフセット(日本経営協会九州支部)
イベント開催に伴い排出されるCO2の一部を、「福岡市営林間伐促進型プロジェクト」から創出されたクレジット(CO2吸収量)で相殺することにより、福岡市の森づくりを支援します。 - (2)
- 木質バイオマス燃料製作のカーボン・ニュートラル(河津造園株式会社)
木質系廃棄物や、林地残材等を木質バイオマス燃料として製造する際に発生する温室効果ガスを熊本県・小国町のオフセットクレジット(J-VER)やバイオマス発電プロジェクト(CER)等で相殺する取組です。九州で最初に環境省のカーボン・ニュートラル認証を取得しています。 - (3)
- 木質バイオマス燃料(薪)の活用によるCO2削減プログラム(特定非営利活動法人九州バイオマスフォーラム)
九州薪・木質ペレット活用協議会の参加団体が、林地残材等から薪燃料を製造・販売し、家庭や企業の暖房を薪ストーブに置き換えることによりCO2排出を削減します。その削減量をクレジット化し、地球環境の保護等の公的な目的に資する用途で活用する取組みです。J-クレジットのプロジェクトとして登録されました。 - (4)
- 長崎県日本伝統建築を支える森と100年住宅のカーボン・オフセット(ヤベホーム株式会社)
環境省の平成25年度地方発カーボン・オフセット認証取得支援採択事業。「長崎県日本伝統建築を支える森のCO2吸収事業」プロジェクトから創出されたJ-VERクレジット付きの住宅を販売することにより、購入者の日常生活から排出されるCO2を埋め合わせる取組です。6月19日のセミナーで事例紹介を行います。
◆カーボン・オフセット商品等の紹介
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- 間伐材等を活用した商品の通信販売(森のめぐみのおとりよせ)
- ・
- 防災用品の販売、購入による東日本大震災復興支援(防災の日・復興支援キャンペーン)
- ・
- どんぐりポイント付きタンブラー(経済産業省カーボンフットプリント制度)
◆カーボン・オフセット特定地域協議会の活動紹介
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- 九州地域カーボン・オフセット推進協議会
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- 有明海関係県地域カーボン・オフセット推進ネットワーク
◆気候変動(地球温暖化)の影響・適応策、ESD等、環境行政の各種政策の紹介
4.セミナー申込方法
「九州エコフェア2014」ウェブサイトの参加申込フォーム又はFAXにより、一般社団法人日本経営協会九州支部へ直接お申込みください。
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- 申込先
一般社団法人日本経営協会 九州本部
WEB:http://www.noma.or.jp/show/eco_kyushu/seminar/index.html
TEL:092-431-3365 FAX:092-431-3367
5.問合せ先
- ■
- 九州地方環境事務所環境対策課(担当:清水)
TEL:096-214-0332 FAX:096-214-0349
6.参考
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- 地球温暖化の科学的知見、適応策の情報
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/knowledge.html - ■
- カーボン・オフセットの情報
http://www..env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html