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九州地方環境事務所

生物分野における定量的把握手法に関する技術セミナー

「生物分野における定量的把握手法に関する技術セミナー」

開催報告

1 開催趣旨

九州・沖縄地方は自然豊かな山野が広がり多様な生態系が形成され、沿岸域では広大な干潟が広がり希少な生物が多数分布しています。また、沖縄地方の沿岸域では多様なサンゴ群落が形成され、多くの生物の生息場所となって多様な生態系が形成されています。

これら生態系の多様さや豊かさは一般に定性的に把握されることが多く、環境影響評価における生態系の評価においても同様で、現況調査による生息・生育域と事業実施区域の重ね合わせによる、定性的な予測・評価に止まっています。このため、生態系の評価は適切な環境保全の措置を検討するための基礎資料として十分ではないという課題があります。

以上のことから、九州・沖縄地方の環境影響評価関係者への情報提供及び課題解決に向けた試みを共有することを目的として、生物分野における定量的把握手法に関するセミナーを開催しました。

開催日時・開催場所

  • 平成29年11月6日 11:00~17:00
  • 平成29年11月7日 10:00~16:00 (連続する2日間)
  • 会場 福岡第1合同庁舎 本館5階中会議室A

参加人数

  16名

2 セミナーの内容

「生物分野における定量的把握手法に関する技術セミナー」

・講師 

兵庫県立大学講師(人と自然の博物館主任研究員) 三橋 弘宗 配布資料 〔PDF 2,385KB〕

酪農学園大学特任研究員 吉村 暢彦 氏  配布資料〔PDF 1,147KB〕

九州環境管理協会環境部生態工学室主席研究員 大井 和之 氏 配布資料〔PDF 1,023KB〕

《内容と構成》

<第1日>  講師:三橋

1. 地理情報システムに関する概論

2. 自然環境分野での環境影響評価(概論)

3. QGISとAniMoveによる生息密度分布図の作成

4. Maxentを用いた生息適地モデルの作成

<第2日>  講師:三橋、大井、吉村

5. 環境影響評価の事例紹介(三橋)

6. 定量的把握の事例紹介(大井)

7. リモートセンシングと画像分析(吉村)

8. ワークショップ

【実施状況】

《1日目》                《2日目》