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九州地方環境事務所

「洋上風力発電アセスの留意点とアセス図書の課題」 セミナー開催報告

「洋上風力発電アセスの留意点とアセス図書の課題」 セミナー開催報告

1 開催趣旨

九州・沖縄地方では、風力発電事業が数多く計画されており、空港、道路、鉄道といった交通インフラの整備計画も順次進められており、毎年、数多くのアセス図書の審査が行われています。このような状況でアセスを環境保全のツールとして十分に機能させるには、アセス図書の審査の効率化を図る必要があります。アセス図書は広く一般に縦覧され、住民等から意見を求めるためのツールでもあるため、必要な事項が正確にわかり易く記載されることが求められます。そのため、アセスの実施主体となる事業者や、アセスを委託され図書を作成するコンサルタントに対してアセス図書の作成に関する情報提供が重要です。

さらに、九州・沖縄地方の沿岸には洋上風力発電の導入ポテンシャルが高い海域が複数存在し、今後複数の洋上風力発電事業のアセスが開始される可能性があります。そのため、当該事業種の配慮書をはじめとしたアセス図書の審査に備えて環境影響に関する情報を収集しながら、審査のポイントを整理しておくことが喫緊の課題であり、審査関係者への情報提供が重要です。

本セミナーは、アセス審査担当者及びアセス業務発注者への意識調査、洋上風力発電アセスに関する資料調査を行うとともに、アセス図書に求められる事項、洋上風力発電事業アセスの留意点の共有を目的とし開催致しました。

開催日時・開催場所

  • 平成28年1月22日(金)  13:30~17:00
  • 会場 リファレンス大博多ビル11階 

参加人数

所属区分

参加者数

地方自治体アセス審査担当・環境部局

9名

地方自治体アセス発注部局

8名

民間事業者

8名

民間環境コンサルタント

18名

合 計

43名

プログラム

2 講演タイトル及び講演資料

基調講演 「最近の環境アセスメントの動向と課題」

  • 講師 法政大学社会学部教授 

田中 充 氏

講演1 「審査担当から見た『より良い環境アセスメント図書』について」

  • 北九州市環境局環境監視課企画調整係長 

渡辺 学 氏

講演2 「洋上風力発電アセスのポイント」

  • 講師 環境省総合環境政策局環境影響評価審査室審査官 

生田 雄一 氏

報告 「アセス審査担当者及びアセス業務発注者の意識調査結果」

  • 講師 一般財団法人九州環境管理協会環境部長

   末津 和典 氏

3 パネルディスカッション

議題 「より良い環境アセスメント図書の作成に向けて」