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九州地方環境事務所

外来生物対策-スパルティナ・アルテルニフロラについて~特徴や予想される被害等~

スパルティナ・アルテルニフロラについて~特徴や予想される被害等~

スパルティナ・アルテルニフロラについて

「スパルティナ属」は、イネ科の多年生草本で、国内では愛知県(防除完了し、現在はモニタリングを継続中)と熊本県(白川・坪井川・大野川・砂川)、山口県(下関市の港湾内)で生育していることが確認されています。この植物は旺盛に生長し、干潟に住む生物のすみかを奪ってしまうおそれがあります。また、地下茎や茎の切れ端からも再生できることから、他の河川へ生育範囲を広げてしまう恐れもあります。

写真:スパルティナ・アルテルニフロラの群落
スパルティナ・アルテルニフロラの群落

和名
スパルティナ・アルテルニフロラ
学名
Spartina alterniflora
科名
イネ科
原産地
南北アメリカ
特徴
淡水と海水が混ざる汽水域に生育する多年生草本で、根を深く張り、高さは0.4~2.5mになる。一度形成された株は根茎をまわりに広げながら、円形に毎年1.1~1.5倍ほども生長する。海岸近くの河口域、塩沼地、干潟、砂浜に生育し、シルト、粘土、礫に適応できる。

スパルティナ属の侵入
干潟等の環境が変化