対馬野生生物保護センター

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2002年12月29~31日:ツシマヤマネコ3頭の死体発見について

2002年12月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコ3頭の死体発見について

2003/01/06ツシマヤマネコニュースNo.26より センター山本

年始早々残念なお知らせですが、年末におこったことなので、今年は穏やかな年になることを祈りたいものです。

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昨年12月29日に2頭、31日に1頭のツシマヤマネコの死体が発見されました。うち2頭が交通事故、1頭が死因不明です。また、3頭ともオスでした。昨年1年間の死体発見が8頭となり、過去最高となりました。より一層の交通事故への注意を呼びかけていきます。

<詳細>
 発見されたツシマヤマネコの情報は以下のとおりです。昨年1年間での死体発見は8頭、うち交通事故が4頭、死因不明が4頭です。

1.2002年12月29日に、上県町鹿見の道路上においてツシマヤマネコ亜成獣オスが横たわっているのを上県町住民が発見。交通事故で死亡したものと考えられる。(体重2170g、全長68.2cm、頭胴長46.0cm)

2.2002年12月29日に、上対馬町泉の山中においてツシマヤマネコ成獣オスが横たわっているのを上対馬町住民が発見。死因は不明。(体重2570g、全長74.4cm、頭胴長50.4cm)

3.2002年12月31日に、上対馬町泉の道路上でツシマヤマネコ亜成獣オスが横たわっているのを上県町警察署員が発見。交通事故により死亡したものと考えられる。(体重1870g、全長62.3cm、頭胴長42.5cm)

<ツシマヤマネコを絶滅から守るために>
1992年から数えて、交通事故での死亡は22頭になりました。冬から春にかけて、繁殖期に入るため、オスが広い範囲を動きます。道路を横断することが多くなると考えられますので、車の運転にはくれぐれも注意してください。