対馬野生生物保護センター

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ツシマヤマネコニュース(過去ログ)

ツシマヤマネコの死体収容について(お知らせ)

投稿者:環境省 投稿日:2010/07/23(Fri) 14:03 No.261

対馬野生生物保護センターでは、7月22日、対馬市上県町佐護(さご)南里(みなみざと)において死亡していたツシマヤマネコを収容しました。

1 収容された経緯
  7月22日(木)午前10時半頃、上県地域活性化センターを経由して、地域住民からツシマヤマネコの死体があるとの連絡がありました。
対馬野生生物保護センター職員が現場に向かい、対馬市上県町佐護南里の道路脇の側溝に横たわっている死体を回収し、正午前に対馬野生生物保護センターで収容しました。

2 個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 幼獣
(3)体重 520g
(4)個体の状況 死後1、2日以内と考えられ、比較的新鮮な状態。首の骨、肋骨、背骨が折れており、首と腹に咬み跡とみられる傷がある。
(5)原因 調査中(現時点では不明)
(6)FIV、FeLV検査  検査中
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


ツシマヤマネコの死体収容について

投稿者:環境省 投稿日:2010/06/14(Mon) 17:21 No.260

6月9日(水)、対馬市上対馬町浜久須(はまぐす)の主要地方道において、交通事故で死亡したと考えられるツシマヤマネコの死体を対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しました。

1 死体が収容された経緯
  6月9日(水)午後7時15分ごろ、道路上で死亡しているツシマヤマネコを地域住民が発見し、午後7時半頃センター職員に連絡が入り、センター職員が対馬市上対馬町浜久須の道路脇で、ツシマヤマネコの死体を発見・収容しました。
  この事故により、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で52件(45頭死亡)となりました。
前回のツシマヤマネコの交通事故は平成22年3月21日であり、交通事故ゼロ記録は79日間でした。

2 死体の個体情報
(1)性別 メス
(2)年齢 1歳(亜成獣)
(3)体重 2,120g
(4)個体の状況 栄養状態良好、外傷ほとんど無し
(5)死因 道路上に血痕が認められた事から交通事故と考えられる
(6)FIV、FeLV検査  簡易検査で陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 今後の対応
  センターでは交通事故箇所への移動式交通事故看板を設置するとともに、引き続き、運転をされる方に対して、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、交通事故安全キャンペーン等のイベントを活用して、普及啓発を進めていきます。
なお、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるよう、お願いいたします。


保護したツシマヤマネコの放獣について

投稿者:環境省 投稿日:2010/05/31(Mon) 14:24 No.259

平成22年5月18日(火)に対馬市上対馬町茂木(もぎ)において保護されたツシマヤマネコについて、血液検査等の結果異常がなかったことから、5月27日(木)17時頃、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1 保護されたツシマヤマネコの放獣
 平成22年5月18日(火)に対馬市上対馬町茂木において地域住民が保護し、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、血液検査の結果感染症など他に異常が認められないことから、5月27日(木)17時頃に、保護された付近の山中で放獣しましたのでお知らせします。

2 個体の情報(保護収容時)
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(平成21年春生まれ)
(3)体重 2,315g(放獣時は2,235g)
(4)個体の状況 若干やせ気味
(5)FIV、FeLV検査共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


ツシマヤマネコの保護について

投稿者:環境省 投稿日:2010/05/20(Thu) 20:30 No.258

平成22年5月18日(火)に対馬市上対馬町茂木において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しましたのでお知らせします。

Ⅰ.ツシマヤマネコとは
ツシマヤマネコは、我が国では長崎県対馬にのみ分布しており、レッドデータブックでは最も絶滅のおそれの高い絶滅危惧ⅠA類に分類されている。
平成6年に絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(「種の保存法」)の国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に保護増殖事業計画を策定している。
平成17年9月公表の環境省の生息状況調査では、その生息数は80~110頭と推定され、また1980年代以降ツシマヤマネコの生息頭数が減少傾向にあることが示唆されている。
我が国において、野生下における絶滅が最も強く危惧されている哺乳類の一つであることから、野生個体の保護、生息調査や生息地の改善等を推進するとともに福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、富山市ファミリーパーク、佐世保市亜熱帯動植物園において繁殖事業を進めており、今後は、飼育下における繁殖個体の野生復帰にも取り組む予定である。

Ⅱ.保護された個体について
1.保護の経緯
 5月18日(火)8時頃に上対馬町茂木において、ツシマヤマネコを保護したと地域住民からセンターに連絡があり、その後、9時頃にセンター職員が保護し、センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別  オス
(2)年齢  亜成獣(平成21年春生まれ)
(3)体重  2,315g
(4)個体の状況  若干やせ気味
(5)FIV、FeLV検査  共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
  個体の回復状況、感染症などの状況をみて、個体の取扱いを検討する予定である。


平成22年度対馬野生生物保護センター夏期学生実習の募集について

投稿者:環境省 投稿日:2010/05/14(Fri) 13:31 No.257

対馬野生生物保護センターは絶滅の危機に瀕するツシマヤマネコの保護増殖を目的として1997年に設置された施設です。センターは、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然を伝え、その保護の重要性を訴えるための普及啓発の拠点、ツシマヤマネコなどの調査研究の拠点、保護行政の拠点(環境省対馬自然保護官事務所)の3つの機能を併せ持つ施設です。詳しい情報はホームページ(http://www.tsushima-yamaneko.jp/)をご覧下さい。
 この夏、センターでは、現場業務の体験や地域住民の方々との交流などを通じ、ツシマヤマネコをはじめとする野生生物保護について学ぶ学生実習を行います。実習はツシマヤマネコにまつわる現場業務の補助、自然保護官(レンジャー)やツシマヤマネコ保護関係者による講義等を設ける予定です。
 現場で自ら学び取る熱意のある方のご応募をお待ちしております。詳しくは以下をご参照下さい。

1.日程
前期:2010年8月2日(月)~ 8月11日(水)
後期:2010年8月18日(水)~ 8月27日(金)
※個人の都合による日程の調整(1日程度)は相談に応じます。

2.募集定員
前期後期各4名(合計8名)

3.募集対象
専門学校生、大学生、大学院生(*その他の方についても応相談)

4.主催及び実習施設
対馬野生生物保護センター

〒817-1603 長崎県対馬市上県町棹崎公園
TEL/FAX:0920-84-5577/5578(担当:杉山・一條)
E-mail:haruka_sugiyama@env.go.jp

5.必要経費・条件等
・交通費:自己負担
・宿泊費:100円/日(施設維持費として)
・食事代:センター付近に飲食店はなく、実習生間で相談をしながら買出・自炊してもらいます。
・島内での移動手段:レンタカー(レンタル料金:10日間で8,000円程度/人+ガソリン代)
・傷害保険:加入必須。各自学生生協等で加入するか、こちらで加入し実費(1,500円程度)を徴収します。
・基本的に研究室(指導教官)などの推薦状を提出して頂いた方の受け入れを行います。

6.応募規定
応募締め切りは、前期が6月23日(水)、後期が7月7日(水)です(郵送の場合必着)。
対馬野生生物保護センター担当者宛に、下記の必要事項を記入の上、メール・ファックス・郵便いずれかの方法でご応募下さい。応募多数の場合は選考の上、前期は6月25日(金)、後期は7月9日(金)までに応募者全員に選考結果を連絡し、事前資料を送付します。

 必要事項
①希望日程(前期・後期・どちらでも良い)
②氏名
③住所
④年齢(生年月日)
⑤性別
⑥自動車免許証の有無(オートマ限定か・ペーパーか否かも)
⑦連絡先電話番号(必ず本人に連絡のつく番号を記入してください)
⑧緊急時連絡先(実家、研究室など緊急時の連絡先)
⑨メールアドレス(PCのみ、携帯不可)
⑩所属(学校名・学部・学科・学年・研究室など)
⑪研究室の教授や指導教官などからの推薦状の提出が可能であるかどうか
(推薦状の添付は不要です)
⑫単位取得のための実習の場合、こちらから学校に提出が必要な書類等の有無。有ると答えた場合には、その書式、提出時期など。
⑬自己紹介(400字程度)
⑭この実習に参加したい理由(400字程度)
⑮実習経験の有無(有の場合はその実習内容)
⑯今回の実習の情報をどこで知ったか

※参加の可否のお知らせは、記載されたメールアドレスか本人への直接電話連絡のみとさせていただきます。
※都合により参加を見合わせる場合は速やかに実習開始の3日前(前期:7月30日(金)、後期:8月15日(日))までにご連絡ください。

7.実習で学ぶ主な内容(予定)
(1)飼育管理
飼育管理業務を体験し、個体の健康や衛生管理、感染症問題、飼育下繁殖の意義などを学びます。
・ツシマヤマネコの飼育管理
・餌動物(ネズミ)の世話、餌の準備
(2)普及啓発
普及啓発業務を体験し、野生生物保護のインタープリテーションの手法を学びます。
・ビジターセンターでの来館者対応、普及啓発物の作成
・野外での自然観察会、ヤマネコ教室等のサポート
(3)調査研究
調査研究業務を体験し、現場で求められる調査手法や調査視点を学びます。
・ツシマヤマネコのラジオトラッキング調査
・ツシマヤマネコの痕跡調査、自動撮影調査
・交通事故現場モリタニング調査
(4)地域との連携
ヤマネコ保護に関わる多くの方々と交流し、分野横断的な取組み・地域連携の重要性を学びます。
・ボランティア団体、NPO等との交流
・対馬市、長崎県ヤマネコ担当職員との交流
・ツシマヤマネコと共生する地域社会づくりについて(住民との対話協働作業)
(5)講義
 ・ツシマヤマネコ保護の全体像について
 ・シマヤマネコ生息状況調査について
 ・環境教育、普及啓発活動について
 ・交通事故対策について
 ・生息環境の保全について
 ・イエネコ対策について
(6)その他
様々なセンターの日常業務(掃除、草刈りなどの作業も含む)


ツシマヤマネコの分散飼育個体の移動について

投稿者:環境省 投稿日:2010/05/13(Thu) 13:16 No.255

Download:255.pdf 255.pdf

環境省では、ツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業計画(平成7年7月17日環境省及び農林水産省告示)を策定し、生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の取組を進めています。
同計画に基づく飼育下繁殖については、(社)日本動物園水族館協会の協力を得て福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、富山市ファミリーパークにおいて、飼育下繁殖事業を実施しているところです。
本年3月より、飼育下繁殖事業拡充の一環として、新たに「佐世保市亜熱帯動植物園」にツシマヤマネコ飼育下繁殖事業に協力頂いており3月30日に対馬野生生物保護センターよりオスのツシマヤマネコ2頭を移動したのに続き、5月19日(水)に福岡市動物園で飼育しているメス2頭を佐世保市亜熱帯動植物園に移動しますのでお知らせいたします。

1 ツシマヤマネコの保護増殖事業について
ツシマヤマネコは平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)を策定し、同計画に基づく生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の保護の取組を進めている。

2 ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業について
○飼育下繁殖事業は保護増殖事業計画に基づき以下の目的で実施しており、現在、繁殖のために飼育しているツシマヤマネコは福岡市動物園12頭、井の頭自然文化園4頭、よこはま動物園ズーラシア4頭、富山市ファミリーパーク4頭、佐世保市亜熱帯動植物園2頭、対馬野生生物保護センターで8頭、計34頭となっている。
(1) 対馬の環境が改善し、生息地で安定して生息が可能になるまでの生息域外での種の保存
(2) 野生個体群の保護活動の補完(野生復帰など)。
(3) 科学的データを収集、解析し、生息地でのヤマネコの保護対策への応用
(4) ツシマヤマネコの現状について全国的に普及啓発を行うことで、野生個体群保護の推進

○ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業は、平成11年より福岡市動物園の協力を得て開始し、平成12年4月に初めて繁殖に成功、同動物園ではこれまで38頭が誕生している。(現在は25頭が生存)
○平成18年11月からは井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアにおいて、平成20年10月からは富山市ファミリーパークにおいて飼育・繁殖を行っている。

3 佐世保市亜熱帯動植物園における飼育下繁殖事業について
今回新たに佐世保市亜熱帯動植物園がツシマヤマネコの飼育下繁殖事業に加わることとなり、3月30日、対馬野生生物保護センターより佐世保市亜熱帯動植物園へツシマヤマネコのオス2頭を移動させており、5月19日(水)に、福岡市動物園からメス2頭を、佐世保市亜熱帯動植物園に移動します。

4 その他
移動日は予定であり、ツシマヤマネコの状態等により、変更する場合もあります。ご参考までに、別添のとおり福岡市及び佐世保市からの記者発表資料をお送りいたします。

Re: ツシマヤマネコの分散飼育個体の移動について

 環境省 - 2010/05/13(Thu) 13:17 No.256

Download:256.pdf 256.pdf

佐世保市発表資料です。


対馬野生生物保護センターのリニューアルオープンイベントについて

投稿者:環境省 投稿日:2010/04/23(Fri) 14:24 No.254

Download:254.pdf 254.pdf

平成22年4月1日に対馬野生生物保護センター(以下、「センター」と言います。)がリニューアルオープンしました。
センターでは、リニューアルオープンイベントとして、以下の企画を開催する予定です。

イベント内容は添付PDFファイルをご覧ください。

たくさんの方のご来館をお待ちしております。