報道発表資料

2019年10月24日

令和元ー2年ツシマヤマネコ繁殖計画及びツシマヤマネコ飼育下個体の移動等について【10月24日】

環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しています。その一環として、(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)に依頼し、国内の計8施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。 このたび、令和元年冬から翌2年春の繁殖期に向けた「令和元年-2年ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」を策定し、本年に7頭の移動を実施することとしたのでお知らせします。 環境省では引き続き、日動水と連携し、関係動物園の協力を得て、ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組みます。

1.令和元ー2年の飼育下繁殖に関する方針

・飼育下繁殖第一拠点施設では主にファウンダー中心の繁殖に取り組む。

・飼育下繁殖第二拠点施設では、今回の移動計画で想定されているペアでの繁殖に取り組む。

・遺伝的多様性を維持するため、人工繁殖推進施設での人工授精や収容された野生個体からの生殖細胞の確保に取り組む。

・繁殖に寄与しない個体は、展示ならびに各種研究の対象個体として活用していく。等

注:ファウンダーとは、野生由来で、繁殖のため飼育下に導入し、繁殖に成功した個体を言います。

2.各施設での取組方針

上述の方針を基に各施設において以下のとおり、繁殖等に取り組む。

①福岡市動物園

・ファウンダーであるメスNo.74 とファウンダーのオスNo.60での繁殖に取り組む。

・メスNo.48とファウンダーのオスNo.60、オスNo.85、オスNo.88での繁殖に取り組む。

②九十九島動植物園

・ファウンダー候補であるメスNo.69、メスNo.81とオスNo.70 との繁殖に取り組む。

※オスNo.70については井の頭自然文化園に移動し、人工繁殖を実施した後、再度九十九島動植物園へ移動した後、自然繁殖を実施する。

・メスNo.72 については、MSI ランキングは低いが、オスNo.41との繁殖に取り組む。

・オスNo.36は展示個体として維持する。

③名古屋市東山動物園

・メスNo.89 とオスNo.40、オスNo.83 との繁殖に取り組む。

・オスNo.28を展示個体として維持する。

④京都市動物園

・メスNo.84とオスNo.68との繁殖に取り組む。

・メスNo.86とオスNo.68との繁殖に取り組む。

・メスNo.13を展示個体として維持する。

⑤井の頭自然文化園

・メスNo.66についてオスNo.50 の精子を用い人工授精を実施する。

⑥富山市ファミリーパーク

・No.18オスとNo.37メスを展示個体として維持。

⑦横浜市立よこはま動物園

・メスNo.10、オスNo.16、オスNo.22 を栄養管理の研究対象個体として飼育する。

・メスNo.65についてオスNo.51の精子を用いて人工授精を実施する。

⑧沖縄こどもの国

・オスNo.20を展示個体として維持する。

⑨対馬野生生物保護センター

・野生個体の救護を目的とした施設であるが、繁殖拠点施設の負担軽減のため、一時的な措置として先天性心疾患個体のNo.73 を収容し、展示個体及び No.73 を維持する。

・収容された野生個体からの採精及びその他人工繁殖に関する技術のツシマヤマネコへの応用 を検討し、可能な範囲で取り組む。

3.移動個体一覧

上述の計画に基づき7個体(オス3、メス4)の移動を以下のとおり実施する。

個体番号

性別

年齢

移動前

移動後

No.39

メス

13歳

名古屋市東山動物園

井の頭自然文化園

No.51

オス

13歳

福岡市動物園

横浜市立よこはま動物園

No.65

メス

5歳

九十九島動物園

横浜市立よこはま動物園

No.70

オス

9歳

九十九島動物園

井の頭自然文化園

No.83

オス

2歳

京都市動物園

名古屋市東山動物園

No.86

メス

1歳

福岡市動物園

京都市動物園

No.89

メス

0歳

福岡市動物園

名古屋市東山動物園

○個体の安全確保のため移動時の取材はご遠慮下さい。

○詳細な移動日は各飼育園館で調整し、決定します。

○予定については変更の可能性があります。

○個体の写真提供、取材については各飼育園にお問い合わせ下さい。

添付資料

■ 問い合わせ先
環境省
・九州地方環境事務所野生生物課
 課長          鑪 雅哉
・対馬自然保護官事務所
(対馬野生生物保護センター)
 上席自然保護官     山本 以智人
TEL:0920-84-5577
(公社)日本動物園水族館協会
 会長          福田 豊
・生物多様性委員会委員長 佐藤 哲也
・ツシマヤマネコ種別計画管理者
 井之上 尚文(福岡市動物園)
TEL:092-531-1968
  • アクティブレンジャー日記 九州地区(リンク)
  • 環境省Twitter(リンク)
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