報道発表資料

2018年08月09日

(お知らせ)長崎県対馬市におけるツマアカスズメバチ女王バチ駆除大作戦の結果について

平成30年8月9日(木)

九州地方環境事務所野生生物課

課長 鑪 雅哉

担当 橋口 峻也

対馬自然保護官事務所 厳原事務室

自然保護官 永野 雄大

対馬市 文化交流・自然共生課

課長 平間 博文

担当 神宮 周作

長崎県対馬市に侵入、定着している特定外来生物ツマアカスズメバチについては、平成28年4月にとりまとめた防除計画の中で、春期のトラップ設置による営巣前の女王バチの駆除が防除手法のひとつとして示されています。

平成28年度よりこの手法を用い、「ツマアカスズメバチ女王バチ駆除大作戦」として、対馬市住民等による春期の女王バチを対象とした駆除を実施しています。今般、今年度の実施結果を速報値としてとりまとめましたので、お知らせします。

1.対馬市住民等によるツマアカスズメバチ女王バチの駆除について

より多くの女王バチを駆除することを目的に、環境省と対馬市が連携し、住民の皆様にご協力いただき、住民が自らトラップを設置する「ツマアカスズメバチ女王バチ駆除大作戦」を実施しました(今回で3年目の実施)。

≪ 実施経過 ≫

・本年2月~3月に行政区区長への説明会、住民説明会を開催するなど、全島181の行政区単位で参加を呼びかけ。

・参加を表明いただいた地区に、設置可能なトラップ数を申告いただき、必要な資材を配布。

・各地区住民が、4月中旬から5月下旬までの期間中に、1回につき2週間程度トラップを設置(トラップの作成・設置方法については参考資料を参照)。

・各地区住民がトラップの内容物を回収してトラップごとに袋に入れ、一部をサンプルとして対馬市等へ提供(任意)。

・提供されたサンプルの一部を環境省が分析し、ツマアカスズメバチ女王バチの捕獲数をカウント。

≪ 実施結果 ≫(詳細は別紙)

全島で55地区に、住民が自ら用意したものも含め、およそ1,400個のトラップが設置されました(一部に環境省、長崎県、対馬市等の行政機関及び団体等の設置分を含む)。

回収した一部のサンプルの捕獲数から、全島でおよそ5,900個体の女王バチが駆除されたと推定されました(推定捕獲数は、簡易的な方法により推定した結果によるもので、参考値としてお示しするものです)。平成28年度からの3か年で、「ツマアカスズメバチ女王バチ駆除大作戦」により合計およそ23,900個体の女王バチが駆除されたと推定されます。

2.住民の皆様へのお願い

ツマアカスズメバチの女王バチは、春になると越冬から目覚めて単独で巣を作り始め、夏から秋にかけてその女王バチが産んだ働きバチが増えると、樹上等の高所に移動して大きな巣を作ります。働きバチが増えると、女王バチは巣内に留まり産卵に専念するようになります。このため、トラップによる女王バチ駆除は春期においてのみ有効であり、夏期から秋期は巣の除去が有効な防除手法となります。

なお、10月以降には巣から新女王バチが飛翔し始めますので、それまでにできるだけ多くの巣を発見し巣の除去を実施することが肝要です。

より多くの巣を発見するためには、引き続き住民の皆様のご協力が必要となります。また、島外への拡散を未然に防止するため、港湾周辺地域でのより重点的な巣の発見に加え、貨物や船舶等への紛れ込み防止について関係事業者の皆様のご協力が必要となります。今般のツマアカスズメバチ女王バチ駆除大作戦に対する住民の皆様の多大なご協力に感謝するとともに、今後も引き続き情報発信と普及啓発を行い、より多くの皆様のご理解とご協力を得られるよう努めます。

なお、春期の女王バチ駆除の効果については、今後発見されるツマアカスズメバチの巣の数や位置、分布状況のモニタリング結果等を踏まえて検証します。検証結果をもとに今後の駆除手法等を改善することにより、対馬島内でのツマアカスズメバチの密度低下を目指します。

添付資料

■ 問い合わせ先
九州地方環境事務所 野生生物課
課   長:鑪 雅哉
担   当:橋口 峻也
TEL:096-322-2413

対馬自然保護官事務所 厳原事務室
自然保護官:永野 雄大
TEL:0920-57-0101

対馬市 文化交流・自然共生課
課   長:平間 博文
担   当:神宮 周作
TEL:0920-53-6111(内線152)

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