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報道発表資料

九州地方環境事務所報道発表資料>2009年度

【お知らせ】「屋久島山岳部における携帯トイレ導入」について

2010.03.08 九州地方環境事務所

 世界自然遺産に登録されている霧島屋久国立公園屋久島地域の山岳部では、登山者の増加により、自然環境への負荷が懸念され、中でもトイレのし尿処理や長い待ち時間、悪臭などが問題となっています。
 屋久島山岳部利用対策協議会では、問題の解決に向けた検討を行っており、今後、関係機関が山岳部のトイレの改修・整備を進めていくことと併せ、し尿の全体量の削減が不可欠であることから、登山者自らがその排泄物を持ち帰る「携帯トイレ」を導入することを決定いたしました。
 そこで、環境省では、昨年実施した携帯トイレ導入の結果を基に、携帯トイレの必要性が高いと判断された花之江河や大王杉などに携帯トイレブースを設置し、縄文杉ルートについては2月27日から、宮之浦岳ルート他については登山利用が多くなる3月20日から導入を開始します。
 1月24日に発生した荒川登山道崩壊に伴い、現在山岳トイレのし尿搬出が滞っている状況にあり、人力による全量搬出には多大なコストが試算されています。このため、登山者の方に対しては、携帯トイレ利用への積極的な協力をお願いしています。

1.携帯トイレ導入の概要

(1)日時:

縄文杉ルート 平成22年2月27日(土)~
宮之浦岳ルート他 平成22年3月20日(土)~

(2)対象:

 縄文杉・宮之浦岳登山者、その他長時間入山される登山者

(3)実施者:

 屋久島山岳部利用対策協議会

(4)概要:

花之江河など10箇所に仮設携帯トイレブースを設置する。
使用済み携帯トイレの回収は、荒川登山口など4箇所の登山口及び屋久杉自然館前に設置する回収箱にて行う。
携帯トイレは島内の登山用品店、観光案内所、土産物店、ホテル、レンタカー店舗等で、1個入り400円、2個入り500円で販売する。
その他、携帯トイレブース/使用済み携帯トイレ回収箱の設置位置等については、別添のリーフレット案を参照。

2.屋久島山岳部利用対策協議会について

 屋久島の世界自然遺産登録(平成5年12月)を契機とした山岳部への入込者の増加に伴い、自然環境への負荷や登山者の集中による問題が懸念されたことから、それらの問題を解決していくことを目的として平成6年に設けられた組織。混雑期における荒川登山口・縄文杉での登山者指導、“登山者のためのマナーガイド”の作成、荒川登山口へのマイカー規制、屋久島山岳部保全募金(一口500円)等を行っている。

【構成】
 林野庁屋久島森林管理署、林野庁屋久島森林環境保全センター、
 環境省屋久島自然保護官事務所、鹿児島県自然保護課、鹿児島県観光課、
 鹿児島県熊毛支庁屋久島事務所、鹿児島県屋久島警察署、屋久島町、
 屋久島町議会、財団法人屋久島環境文化財団、社団法人屋久島観光協会、
 鹿児島県レンタカー協会屋久島支部

3.問い合わせ先

 九州地方環境事務所屋久島自然保護官事務所 担当:松永
 TEL 0997-46-2992 FAX 0997-46-2977

4.関連資料

 ・ 携帯トイレリーフレット [PDF 4,214KB]
 ・ 携帯トイレポスター [PDF 1,620KB]

5.関連ページ

・ 「屋久島ゴールデンウィーク携帯トイレ導入試験」実施について
http://kyushu.env.go.jp/to_2009/0421a.html
・ 「屋久島山岳部での夏季~秋季における携帯トイレ導入」について
http://kyushu.env.go.jp/to_2009/0721a.html