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【お知らせ】「屋久島山岳部での夏季~秋季における携帯トイレ導入」について
2009.07.21 九州地方環境事務所
世界自然遺産に登録されている屋久島の山岳部では、登山者の増加により、自然環境への影響が懸念され、中でもトイレのし尿処理や長い待ち時間、悪臭などが問題となっています。
屋久島山岳部利用対策協議会では、問題の解決に向けた検討を行っており、今後、関係機関が山岳部のトイレの改修・整備を進めていくとともに、し尿の全体量の削減が不可欠であることから、登山者自らがその排泄物を持ち帰る「携帯トイレ」の導入を決定いたしました。
現在、今年の5月2日~5日のゴールデンウィーク期間中に実施した「携帯トイレ導入試験」の結果をもとに、常設の携帯トイレブースの設置場所・基数の検討を行っているところですが、夏季~秋季における登山者の増加に対応するため、7月18日(土)~9月22日(火)の間、仮設テントブースを設置し、携帯トイレの導入を行います。
本導入においては、ゴールデンウィーク期間中の導入試験で利用頻度の高かった花之江河などに携帯トイレブースを設置するとともに、期間中の特定の時期をキャンペーン期間(7月18日~21日、9月20日~22日)と位置づけ、淀川登山口などで登山者に携帯トイレの携行・使用の広報活動を行います。
1.携帯トイレ導入の概要
(1)日時:
平成21年7月18日(土)~9月22日(火)
(2)対象:
縄文杉・宮之浦岳登山者、ヤクスギランド・白谷雲水峡利用者
(3)実施者:
屋久島山岳部利用対策協議会
(4)概要:
- 夏季~秋季における荒川線車両乗入れ規制期間にあわせて実施。
- 花之江河など6箇所に仮設携帯トイレブースを設置する。
- 使用済み携帯トイレの回収は、荒川登山口など4箇所の登山口及び屋久杉自然館前に設置する回収箱にて行う。
※使用済み携帯トイレの回収は9月23日(水)まで。 - キャンペーン期間(7月18日~21日、9月20日~22日)に、登山口や携帯トイレブース前に指導員を配置して、携帯トイレの携行・使用の広報強化・販売を行う。
- 携帯トイレは島内の登山用品店、土産物店、ホテル、レンタカー店舗等で販売するとともに、キャンペーン期間中に限り、淀川登山口と屋久杉自然館前においても販売予定。
- その他、携帯トイレブース/使用済み携帯トイレ回収箱の設置位置等については、別添のリーフレット案を参照。
2.屋久島山岳部利用対策協議会について
屋久島の世界自然遺産登録(平成5年12月)を契機とした山岳部への入込者の増加に伴い、自然環境への影響や登山者の集中による問題が懸念されたことから、それらの問題を解決していくことを目的として平成6年に設けられた組織。混雑期における荒川登山口・縄文杉での登山者指導、“登山者のためのマナーガイド”の作成、荒川登山口へのマイカー規制、屋久島山岳部保全募金(一口500円)等を行っている。
- 【構成】
- 林野庁屋久島森林管理署、林野庁屋久島森林環境保全センター、
環境省屋久島自然保護官事務所、鹿児島県自然保護課、鹿児島県観光課、
鹿児島県熊毛支庁屋久島事務所、鹿児島県屋久島警察署、屋久島町、
屋久島町議会、財団法人屋久島環境文化財団、社団法人屋久島観光協会、
鹿児島県レンタカー協会屋久島支部
3.問い合わせ先
九州地方環境事務所屋久島自然保護官事務所
TEL 0997-46-2992 FAX 0997-46-2977
4.関連資料
- 携帯トイレ導入リーフレット[PDF 266KB]
- 携帯トイレ導入ポスター[PDF 1.94MB]