平成29年度環境カウンセラー研修結果(九州地区)

平成29年度環境カウンセラー研修を以下のとおり行いましたのでお知らせします。

1 開催日時

平成29年12月15日(金)10時30分から17時10分まで

2 開催場所

TKP ガーデンシティ博多新幹線口(福岡県福岡市博多区博多駅中央街5-14 福さ屋本社ビル)

午前:3階3-A会議室 午後:5階プレミアムホール

3 概要

参加人数:34名(途中退席者1名は含めていない。)

内容は以下のとおり(資料はこのリンク先で確認できます)

○午前の部(会場:3階 3-A会議室)

10:30

開会挨拶 環境省九州地方環境事務所 課長補佐 向田 健太郎

10:40

オリエンテーション 環境省九州地方環境事務所 係長 中尾 武士

10:45

講演・実習「ESDにファシリテーションを取り入れる」

 特定非営利活動法人グリーンシティ福岡 理事 志賀 壮史 氏

11:35

講演「九州地方環境事務所 業務概況」

 環境省九州地方環境事務所 課長補佐 向田 健太郎

12:05

新規登録者向け研修ー過去3年間に環境カウンセラーの登録を行った者(登録番号が 2014、2015、2016のいずれかで始まる者)のみ

 環境省九州地方環境事務所 係長 中尾 武士

○会場移動・昼食 12:15-13:15(60分)

○午後(会場:5階 プレミアムホール):第2回地球温暖化に関する九州カンファレンス

13:15

第2回地球温暖化に関する九州カンファレス開会挨拶

 環境省九州地方環境事務所 所長 岡本 光之

13:20

第1部 COP23結果報告

【報告】COP23の結果と今後の展望と課題

 名古屋大学大学院環境学研究科教授 髙村 ゆかり 氏

【報告】気候変動交渉と今後の取組

 環境省地球環境局国際地球温暖化対策担当参事官室 地球環境問題交渉官 永森 一暢 氏

14:50

休憩

15:05

第2部 意見交換

【基調講演】気候変動問題に関する国内の動き

 福岡大学名誉教授(前中央環境審議会会長) 浅野 直人 氏

【意見交換】コーディネーター:浅野 直人 氏

17:00

閉講式(修了証書交付)

17:10

解散(アンケート記入・回収)

講演・実習「ESDにファシリテーションを取り入れる」の概要

午前の部の講演・実習「ESDにファシリテーションを取り入れる」(講師:特定非営利活動法人グリーンシティ福岡 理事 志賀 壮史 氏)について、配布資料等はありませんでしたので、以下のとおり講演内容を掲載します。難しい言葉を使用せずにESDとファシリテーションが分かりやすく紹介されているほか、実践したくなる活動も紹介されており、参考になると思います。ぜひご覧ください。

今日のテーマは「ESDにファシリテーションを取り入れる」です。私が主に取り組んでいるのは里山保全や生物多様性ですが、皆さんはどのような領域でお仕事や活動をされているでしょうか?ESDは、食育やジェンダー、国際理解教育など様々な領域にまたがるので、一言で言い表せない難しい部分があります。

辞書では、ファシリテーションは「促進する」と紹介されています。会議やワークショップ、研修、表現などいろんな分野で「促し、進めること」を指します。そして参加者や出席者に経験や気持ち、持ち味を生かして、それぞれがより貢献できる場をつくることを、一般的にはファシリテーションと呼んでいます。よく、「気づかせる・考えさせる・行動に移させる」という言葉が使われることが多いですが、ファシリテーターの気持ちをより正確に表現するのであれば、「気づく場をつくる・考える場をつくる・行動に移す場をつくる」といった主体性を持った言い方をファシリテーターの皆さんはすると思います。

平成29年度環境カウンセラー研修(志賀理事・全景)このようにファシリテーションとは、狙いをもって、意図をもって場をつくるということだと言い換えることができます。実際にどんなことをするかについて、私は「ファシリテーション7つの基礎力」とまとめています。その7つとは「しつらえる」「信頼関係を結ぶ」「問いかける」「待つ」「受けとめる」「整理する」「任せる」です。「しつらえる」とは、会場を作ったり、来るべき人が来るようにしたりと場の設定に気を配ることです。そして挨拶をしたり、世間話をしたり、しっかり話を聴くことで「信頼関係を結ぶ」ことを心がけています。「問いかける」とは、質問をすることですが答えや命令を与えるよりも、一緒に考える時間や場をつくることで、自ら考える・気づくことにつながります。ファシリテーションの中で質問をするというのは、非常に重要だと思います。また、問いを投げた後に、考える時間を設けて、きちんと「待つ」ことが大切です。そして、発言をもらったら頷いたり、板書に書き留めるなど、「受けとめる」ことが重要です。多くの意見が出た場合は、交通「整理」が必要な場合もあります。最後は「任せる」ことが大切です。ファシリテーションとは自ら気づき、考えてたどり着いた答えを聞いて、その人がたどり着いた答えを台無しにしないことが大事で、私はいつもこれを心がけています。

今回は時間があまりありませんので、「問いかける」という部分について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。魅力的な質問は、それだけで答えたくなったり考えたくなったりするエネルギーを持っています。出前講座やワークショップの事前準備では、質問をじっくり考えることが不可欠です。

さて、何かについて考える際にどんな質問があったらその気になるか、面白がって答えてくれるかと想像してみましょう。

例えば、「生物多様性という言葉を知っていますか?」は、全体で手を上げてもらい、全員にYESNOを答えてもらう質問です。「この1週間にこの目で見た生き物は?」という質問だと1人ずつ「鳥」や「カラス」といった具体的な生きものの名前を教えてもらうことになります。「身近で地球温暖化を感じたできごとはありましたか?」だとどうでしょう?皆さんは何か感じたできごとはありますか?野鳥の会の方から「あの鳥は、10年前にはこの辺にはいなかったけど、だんだん南方からやってくるようになった」などと聞いたこともありますが、具体的なエピソードが聞けそうです。

このような質問で「面白いな!」「答えたくなるな!」という気持ちが少しでも出てきたのであれば、それはその質問が持つ力だと思います。質問は表現でずいぶん印象が変わってきます。

これから皆さんの時間です。専門領域や得意な分野はそれぞれだと思いますが、「ESDに繋がる質問」を、個人で30個を目標に考えてみましょう。10分間時間を取ります。

それでは、せっかくつくった質問を23人組で紹介しあってください。そして、一番答えたくなった質問もしくは面白いと思った質問を1つ選んでください。それをあとで発表してもらおうと思います。

それでは、順番に発表していきましょう。

「蛍を見たことある?」

「人間にとって、真の豊かさって何?」

「健康とは何?」

「家庭の生ごみを少なくする方法を教えて」

「電気はどこから来てるの?」

「伝統的な食べ物をつくったことがありますか?」

「今朝電気を使った人はいるかな?」

いろんな質問が出ました。ひとつの質問から派生したり、細かくかみ砕いたりするとたくさんの質問が思い浮かぶと思います。さらにその質問には相手の年齢や職業に応じて、語尾や聞き方を考える余地があると思います。

持続可能な開発のための教育(ESD)に取り組むためには、みんなが考えたり、気付く場を設けることが平成29年度環境カウンセラー研修(志賀理事・近景)とても大切だと思います。一方的に教え、伝えて言うことをきかせるというよりも、私たちがいなくなったあとも、自ら行動してほしいという気持ちがあるからです。そのためにはファシリテーションの考え方である、場を作る、信頼関係を結ぶ、待ったり受けとめたりすることなどが大切です。その中の一つに、答えたくなるような魅力的な質問を投げることが含まれていると思います。テーマに沿った質問を2030も書き出して、質問の仕方を吟味して、場に臨むということを心がけると、より気付く、考える、行動に移す場をつくることに繋がると思います。

4 アンケート結果

平成29年度環境カウンセラー研修アンケート結果

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