対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第39号

 

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飼育下のヤマネコの繁殖計画


 寒い時期となり、ヤマネコ達の恋の季節がやってきました。飼育下繁殖は8年目をむかえ、福岡市動物園の努力により毎年順調に数を増やしてきました。現在4つの動物園と対馬で33頭のヤマネコが飼育されていて、将来的には100頭を目標としています
 今季からは、福岡市動物園に加えて、東京都の「井の頭自然文化園」と神奈川県の「よこはま動物園ズーラシア」でも繁殖に取り組み、合計5ペアのヤマネコで試みます。飼育下におけるネコ科の動物の繁殖は大変難しいといわれています。繁殖技術と経験を持つ動物園が増えることは、飼育下のヤマネコの数を安定して維持するために必要なのです。
(写真:比田勝で保護されたオス(東京))


 対馬で保護されて野生復帰が困難だと判断されたヤマネコが、10月に井の頭自然文化園とよこはま動物園ズーラシアにそれぞれ1頭ずつ移動し、近親交配を避けるために繁殖に参加します。仔ヤマネコの誕生が待ち遠しいですね。
(写真:仁田で保護されたメス(横浜))


ツシマテン、東京に行く

 2007年6月に、上県町の民家で保護された子供のツシマテンが10月に東京都の井の頭自然文化園に移動し、「もみじ」と名付けられ、人気を集めています。色々と悪さをして困りもののツシマテンですが、あらためて顔を見ると、とてもかわいらしい動物です。
 ツシマテンは日本の対馬以外の地域にいるテンと毛の色が違うのが特徴で、対馬の自然の独自性・素晴らしさを多くの人に伝えてくれています。


東京都動物園協会友の会が来島!

 2007年11月16日~18日に「東京都動物園友の会」の会員、総勢19名が対馬に旅行に来ました。
 昨年11月に井の頭自然文化園に行ったヤマネコを見て「対馬を見てみたい!」という声があがり、今回の旅行が実現しました。ヤマネコの保護活動の現場や対州馬、浅茅湾など、対馬の魅力を堪能していただき、「歴史や文化など、もっと対馬のことを知りたくなった」「また対馬に来てみたい」という感想をいただきました。
(写真:ヤマネコの保護活動の現場・舟志)


 井の頭自然文化園では、2月23日にヤマネコの講演会が開催され、ツシマヤマネコを守る会の山村会長、豆酘中学校の國分校長が講演する予定です。今後も、もっと多くの人に対馬を知っていただき、対馬に足を運んでもらいたいと思います。
(写真:ヤマネコの保護活動の現場・田ノ浜)



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