交通事故発生地点MAP
今年度も秋から冬にかけてヤマネコの交通事故が多発しています。2月1日までに7件の交通事故が発生(うち6件は死亡事故)し、死亡件数としては過去最悪を記録しています。これからの時期、ヤマネコたちは繁殖期を迎え行動が活発になります。そのため道路を横断する回数も増えることが予想されますので、運転にはくれぐれもお気をつけください。今回は実際に事故が起こった現場の写真も掲載しました。
対馬野生動物交通事故対策連絡会議を開催! ~イリオモテヤマネコの対策を参考に~
2月1日に、長崎県が主催する「対馬野生動物交通事故対策連絡会議」が開催されました。この会議は、県や市の道路部局等の行政関係者が参加し、ヤマネコをはじめとする対馬の野生動物の交通事故対策を検討するものです。今回は沖縄県の行政担当者を講師に招き、動物たちが道路の下を通るためのトンネルや、事故発生地点でのゼブラゾーン設置などの西表島での先進事例を紹介していただきました。今後、対馬での交通事故対策を考える上で参考になるものも多く、今後の取り組みに活かしていきたいと思います。
対馬でもヤマネコにやさしいトンネル施工中!
対馬でもヤマネコたちにやさしい道路づくりが進められているところがあります。場所は上県町志多留~田の浜の峠(上のMAPの☆印の地点)です。大学などが調査した結果、この峠をヤマネコが頻繁に行き来していることがわかりました。そこで交通事故が起きないようにトンネルを設置し、トンネルの上をヤマネコが通れるように配慮しました。このような、動物に配慮された開発が今後も続くよう、連絡会議で関係機関との連携を進めたいと思います。
写真:ヤマネコがトンネルの上を渡ります
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