対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第35号

 

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ツシマヤマネコニュース!年度の交通事故死亡数が過去最多と並ぶ...


ツシマヤマネコニュース!
年度の交通事故死亡数が過去最多と並ぶ...

 ツシマヤマネコの交通事故が頻発しています。9月に入ってから7件の交通事故が発生し6頭が交通事故の犠牲になりました。これは年度毎の交通事故による死亡数では過去最多記録と同じ頭数です。これらのヤマネコはすべて親離れまでこぎつけることができた健康な個体であっただけに悔まれます。交通事故について詳しくは次のページをご覧下さい。

 また、とらばさみによる錯誤捕獲も続いています。とらばさみの使用はヤマネコだけでなく、そのほかの動物も無差別に傷つけてしまいます。鶏小屋被害を防ぐためには小屋の補強が最も効果的です。お悩みの方はセンターまでご一報ください。

原因 区分 収容日 年齢 性別 備考
交通事故 保護 上対馬舟志 2006/9/30 亜成獣 オス 06/10/6に野生復帰
死亡 峰町木坂 2006/10/18 亜成獣 オス
死亡 峰町三根 2006/11/1 亜成獣 メス
死亡 上県町深山 2006/11/12 亜成獣 オス
死亡 上県町深山 2006/11/18 亜成獣 オス
死亡 上対馬町大増 2006/12/25 亜成獣 メス
保護 上対馬町小鹿 2007/1/9 亜成獣 オス 07/1/10死亡
錯誤捕獲 保護 上県町飼所 2006/12/18 亜成獣 オス とらばさみ。07/2/5野生復帰
保護 上対馬町芦見 2007/1/3 亜成獣 メス 箱わな。07/1/17野生復帰
保護 上県町佐護 2007/1/7 成獣 オス 鶏小屋。07/1/17野生復帰

海鳥の油汚染再び...

 昨年の1月から3月に発生した海鳥の油汚染が今年も発生しています。今年最初の確認は、1月19日で場所は上県町佐護湊でした。21日には佐護湊でもう1羽、厳原町阿連でも1羽が確認されました。


 さらに、1月31日、2月1日には厳原町小茂田で死体(計2羽)が回収されました。2月から3月にかけては越冬のために対馬近海にアビ類が多くやってきます。

 昨年度は114羽の油汚染被害鳥が確認されました。今年も、島内のボランティアのみなさんと協力しながら、実態調査を続け、汚染源の特定のための資料を集めたいと思います。油汚染に遭った海鳥を見た方、そして調査にご協力いただける方は、センターまでご連絡ください。TEL:0920-84-5577 (担当:木村)

 写真:今年度初確認された油汚染を受けたシロエリオオハム。黄色い油が左側に付着していました。

オジロワシ野生復帰

 1月8日上対馬町河内湾でオジロワシが海に落ちて飛びたてなくなっているところを救助したと連絡を頂き、センターに保護しました。体重4.8kgの立派な成鳥でした。保護直後は衰弱していましたが、次第に体重も増え回復しました。保護から3週間後の1月22日、無事に佐護平野で放鳥することができました。


 最初はびっくりしている様子でしたが、少し後ろから促すと、見事に約2mもの大きな翼をひろげて飛んでいきました。センター開所以来、初めてのオジロワシ保護でしたが、無事に帰すことができ、職員一同胸をなでおろしています。

 写真:海に落ちたところを保護され、野生復帰したオジロワシ。対馬には、毎年冬にやってきます。


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