対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第34号

 

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島守を育む ~身近な自然で対馬教育~


学校教育サポートリーフレット作成!

 センターでは平成15年度から、対馬の自然を素材とした総合学習に取り組んできました。初年度は3つのモデル校にご協力いただきスタートした総合学習ですが、昨年度は15校から23件の総合学習の要請を受け、センターを活用していただきました。
 対馬には、この島にしかない特有の自然・文化・歴史があります。大陸と日本の間に位置する島という独自の環境で進化を遂げた動植物。長い年月をかけて創られた特殊な地形から生まれた風土・文化。太古の昔から人々が暮らし、大陸との外交の要として重要な役割を果たしてきた重厚な歴史。これらは誇るべき対馬の宝です。


 センターでは、この宝物を子どもたちに伝え、対馬を誇りに思う子どもたちを育む教育を「対馬教育」と名づけました。対馬教育は、未来の対馬を担う子どもたちに、郷土を愛する気持ち、そして誇りと自信を育みます。対馬を愛し誇りに思う気持ちが、みんなが暮らすより良い対馬の未来をつくるために行動する原動力となるでしょう。

 センターでは自然分野に関して、身近な対馬の自然を素材に対馬教育を行う学校のサポートを推進するためのリーフレット「島守を育む~身近な自然で対馬教育~」を作成し、島内各学校に配布しました。このリーフレットを見て、多くの学校がより気軽にセンターを利用し、ますます連携を深めていければと思います。リーフレットをご希望の方は、センターの窓口で配布していますので声をおかけ下さい。



ツシマヤマネコニュース

 秋になり、ツシマヤマネコの保護や死体発見が急増しています。交通事故は平成4年以降39件目で、うち34件が死亡事故です。10月から12月にかけて、仔ネコが親離れをする季節のため、交通事故に遭う危険性が増加します。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転を心がけてください。また、万が一事故に遭ったヤマネコを保護した、又は死体を発見した時は、対馬野生生物保護センターにご連絡下さい。

 また、秋から春にかけては鶏小屋への動物の侵入が多くなる季節です。とらばさみを使用すると、今回のようにツシマヤマネコなどの動物が誤って掛かる場合があります。掛かった場合は動物に与えるダメージが非常に大きいため、とらばさみは使用しないようにお願いします。なお、鶏小屋への被害対策には小屋の補強等が一番効果的で、お勧めです。詳しくは今号の1面記事をご覧ください。

[ 写真:交通事故に遭い保護され、
10/6に野生復帰したヤマネコ ]


  月日 場所 年齢・性別 原因 備考
保護 9/30 上対馬町舟志 亜成獣・オス 交通事故 10/6 野生復帰
保護 10/3 上県町中山 成獣・オス とらばさみ錯誤捕獲 治療中
死体 10/18 峰町木坂 亜成獣・オス 交通事故 頭蓋骨等の骨折で死亡



ツシマヤマネコ保全計画づくり 国際ワークショップ報告書完成!

平成18年1月9日から11日に開催された、国際ワークショップの報告書が完成しました。報告書(実費1500円)をご希望の方はセンターまでお問い合わせください。


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