昨年12月末にツシマヤマネコ一時収容施設が完成しました。でもこの施設って何のためのものでしょう? それを理解するにはツシマヤマネコが今置かれている現状を考えなければなりません。野生のツシマヤマネコは非常に少なくなってきており、近い将来何かのきっかけで一気に絶滅してもおかしくありません。それを避けるためには、十分な数のツシマヤマネコを飼育下で確保しておかなければなりません(再導入基本構想では遺伝的にも配慮して100頭程度がよいのではとしています)。現在飼育下に20頭おりますが全然足りず、まだまだ増やさないといけないということなのです。そして当然ヤマネコを収容する施設も用意する必要があります。 今回は、まだ繁殖に参加しないヤマネコ達を"一時"的に収容するためにこの施設を作りました。彼らは繁殖や再導入などのヤマネコ達の将来のために活躍する日を待ちながら、しばらくそこに住みます。繁殖のために島を出ることもありますが、それは対馬のヤマネコ達の将来のために外で活躍するということなのです。そんなヤマネコ達と施設を温かく見守ってください。
一時収容施設には12部屋あり、1部屋のスペースは約9平方メートル。寝室と運動場に別れており、運動場には植木、水場、遊び用の丸太などがあります。また部屋の高さが3mあり、渡し木を使って高い所にある登り台に登れるようになっています。今は1頭で2部屋と広めに使っています。
おねがい 施設にはヤマネコが住んでいます。彼らが将来再導入や繁殖の役割をしっかり果たすためには、できる限り人の目に触れないことが大事です。そのため施設は非公開とさせて頂きます。 ご協力お願い致します。
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