対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第20号

 

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ツシマヤマネコニュース 2003.2~2003.4


2頭野生復帰、動物園では仔ネコ誕生!

 12月に、痩せたりケガをして保護収容されていたツシマヤマネコが、2頭山に帰りました。1頭は、21年ぶりの美津島町での生息確認となったヤマネコ、もう1頭は上県町で足をケガしていたヤマネコです。その後電波発信器で追跡をしていますが、2頭ともなんとか元気にやっているようです。
 また、動物園では、2頭のヤマネコが誕生しました。残念ながら、4月4日には死産もありましたが、他のメスも交尾が確認されており、5月にかけての誕生が期待されます。今は対馬の山も繁殖シーズンです。仔ネコがたくさん生まれてくれるといいですね。
 センターから一つお願いです。山では母ネコが子育てをしています。イヌはきちんとつないで飼っていただくよう、お願いします。


  • Fg-19野生復帰
  • 3月7日 Fg-19の野生復帰(美津島町)
  • 3月13日 豊玉町浦底で成獣オスの交通事故死体発見
  • 3月25日 峰町三根で若いメスの死体発見
  • 3月20日 Fn-20の野生復帰(上県町)
  • 4月4日 福岡市動物園で1頭死産
  • 4月7日 福岡市動物園で2頭誕生


ツシマヤマネコ応援団 メンバー紹介!

 4月20日に総会が開催され、ボランティアグループの「ツシマヤマネコ応援団」が正式に発足しました。今回は、副会長になった野田一男さんをご紹介します。
 ある夜10時を過ぎた頃、野田さんからセンター職員に一本の電話が入ってきました。「五根緒の知り合いからヤマネコかもしれん死体があるっちゅう連絡があって、今から見に行こうと思うちょる。」センター職員も野田さんと息子の慎太郎君と一緒に行ったところ、川の中にヤマネコの死体が横たわっていました。発見者によると、「周りの人はイエネコじゃろうと言っとったけど、ボクは野田さんから特徴を聞いていたから間違いないと思った。」とのこと。この死体は野田さんの存在がなかったら、ヤマネコとは知られずに置いておかれたことになります。
 野田さんはいつも「外から来たあんたたちががんばっとるっちゃけぇ(がんばっているのだから)、地元のもんが助けてやらんと」と言ってくださいます。野田さんから聞く対馬の自然の話はいつも楽しく勉強になります。これからもよろしくお願いします!



人の動き

 春は別れと出会いの季節。センターでも1年間働いてくれた岩本さんから荻野さんへとバトンタッチしました。二人からのあいさつです。

岩本 優子さん

 現在は結婚し静岡県に住んでいます。こちらものどかな所でいろいろな野生動物(サル、カモシカなど)が姿を見せます。
 対馬で過ごした1年間は非常に意義深いものでした。支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

荻野 伊万里さん

 はじめまして。島での暮らしは初めてで、毎日が本当に新鮮で、自分が保護の一部にしっかりとした形で関われることをうれしく思っています。対馬の方々とツシマヤマネコをはじめとする野生動植物にとってプラスとなるよう頑張っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。


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