対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第16号

 

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今年もツシマヤマネコ仔ネコ誕生!(福岡市動物園)


 3月21日に1頭、4月9日に2頭、ツシマヤマネコの仔ネコが誕生しました。残念ながら、3月21日に生まれた仔ネコは4月4日に死亡してしまいましたが、4月9日生まれの2頭は順調に育っています。これで、福岡市動物園生まれのツシマヤマネコは4頭になりました。
 今回生まれた2頭の仔ネコのお父さんは、1996年に上県町内で仔ネコで保護されたヤマネコ、お母さんは、2000年に福岡市動物園で初めて生まれたヤマネコ(通称9号)です。動物園生まれの9号にとって初めての出産ですが、良いお母さん振りを発揮し、仔ネコたちに気を配っています。


 仔ネコの頃の9号(2000年4月18日生) → 大人になって出産した9号



ヤマネコのための環境づくり

「木庭作」(こばさく)の再現

 今年2月、センターでは、中山地区でヤマネコの餌(ネズミなど)をふやすために「木庭作」を復活させる活動をはじめました。「木庭作」とは、かつて対馬で自給自足の生活のためにさかんに行われていた山中でのソバ、麦、サツマイモなどの栽培のことです。しかし現在では、食糧難の解消とともにほとんどみられなくなりました。
 木庭作がなくなったことがネズミの減少を招き、結果的にヤマネコの数を減らす原因のひとつとなったのではとも言われています。
 時代の流れと共にその本来の役割を終えつつある木庭作ですが、自然に近い形でヤマネコの餌となる小動物を増やすことができるため、センターではその効果に注目しています。今年度も、対馬各地にヤマネコのための木庭作を広げることを目指し、この活動を続けていく予定です。


 今号から「とらやまの森」は対馬内全戸配布になりました。


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