対馬野生生物保護センター

[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第13号2ページ ]


とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第13号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04 | 05


ゴールデンウィークやまねこアンケート


 日本に2種類生息するヤマネコ、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコについて、4/29~5/16にセンターにいらした方にアンケート調査を行いました。
 アンケートには、対馬の島内の方198名、長崎県(本土)の方65名、福岡県の方96名、その他の地域からいらした方143名の合計502名の方に協カしていただきました。どうもありがとうございました。

主な質間項目は

  1. どこからいらっしゃいましたか?
  2. 対馬に来島前に知っていたヤマネコは何ですか?
  3. それぞれ何頭ぐらい生息していると思いますか?

(こちらで作った選択肢から回答を選んでいただきました。)


 まず、ツシマヤマネコと沖縄県西表島(いりおもてじま)に生息するイリオモテヤマネコの知名度を地域別に比較してみました(上の図)。
 いずれの地域も半数以上の方が(66.4%~75.4%)、両方のヤマネコについて知っていました。ツシマヤマネコだけ知っている人は、対馬島内、長崎県、福岡県で多く、イリオモテヤマネコだけ知っている人は、それ以外の地域からいらした人に多かったです。

 次に、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコの生息数を用意した選択肢から選んでいただいて、正解率について比較してみました。対馬島内の方は、ツシマヤマネコの推定生息数について、半数の方が正しく把握されていました(下の図)。


 ツシマヤマネコの推定生息数は、70~90頭(1997年度調査)。
イリオモテヤマネコの推定生息数は、約100頭です。

 数十年前まで、対馬全島に生息していたツシマヤマネコですが、ここ数年、厳原町と美津島町で、確実なヤマネコの生息情報がありません。
 また、昨年1年間で6頭のツシマヤマネコが交通事故により死亡しました。
 70~90頭と推定された1997年より、現在の状況は悪くなっているかもしれません。


とらやまの森第13号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04 | 05


[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第13号2ページ ]