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とらやまの森第12号 |
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人の動き |
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対馬野生生物保護センターの自然保護官である鑪 雅哉(たたら まさや)が4月1日付で西表野生生物保護センターへ転勤になり新しく東京から山本麻衣が対馬自然保護官として着任しました。 鑪 雅哉季刊「とらやまの森」創刊号以来のスタッフだった<T2>こと鑪雅哉です。1997年4月からの4年間を環境庁(省)対馬自然保護官として対馬野生生物保護センターで過ごしてきましたが、このたび西表(いりおもて)自然保護官として西表野生生物保護センターに勤務することになり、全員対馬生まれの家族とともに2001年4月初めに西表島に引っ越してきました。 学生時代に初めて対馬の地を踏んでから、早16年が経過しました。人生の大きな節目になるような出来事は、全て対馬で迎えたと言っても過言ではありません。その間に対馬の自然環境や社会環境は大きく変化し、そのなかでヤマネコなどの野生生物保護のために努力をしてきましたが、何をなし得たのか分かりません。 しかし、対馬野生生物保護センターの創設第一期生として4年間を過ごせたことは、私にとって大きな喜びであり誇りでもあります。対馬を離れることになってしまったのは個人的には大変に残念ですが、こちら西表ではイリオモテヤマネコの仕事に携わっていけるので、両種の保護の状況を見比べたり、両センターの良い部分を受け渡ししたりしながら、日本の貴重なヤマネコの明るい未来のために努力していきたいと思います。 年4回発行の「とらやまの森」も第12号を迎え、全ての月で発行する(つまり3年間は継続する)という創刊当初の最低限の目標をまずはクリアしました。この小さなニュースレターが今後も対馬の野生生物サポーターの皆さんの意見交換や情報提供の場として、末永く続いていくことを心から祈ります。また読者の皆様には引き続き「とらやまの森」と対馬野生生物保護センターを応援して下さいますよう、お願いいたします。 上県町をはじめとする対馬の住民の方々、ツシマヤマネコ保護関係の方々、またこの「とらやまの森」の読者の方々には、公私にわたり大変お世話になりました。最後になりましたが、これまで支えていただいた皆様に心より感謝し、この場を借りて御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。 山本麻衣鑪さんの後任として、環境省の対馬自然保護官となりました山本麻衣です。対馬に来るのは今回が初めて、ツシマヤマネコに会うのももちろん初めてです。島に来てからの1週間は、幸いにも晴れの日が続いて、春満開という感じ。桜やツバキ、ゲンカイツツジが、毎日の通勤中の目を楽しませてくれています。こんな豊かな自然の中でこれから暮らせると思うと、自然と顔もほころびます。 対馬のすばらしいところは、人間活動と豊かな自然が、長い歴史の中で共存していることだと感じています。どうすればずっとヤマネコと共に暮らすことができるのか、みなさんと一緒に考え、考えるだけでなく行動をしていきたいと思います。 何年も対馬で研究をしていた鑪さんと比べると、対馬の動植物についての知識が少ないので、みなさんも不安ではないかと思います。私も少々不安です。そこでみなさんにお願いです。頼りない自然保護官を育てると思って、島の自然のこと、文化のこと、生活のこと、何でも教えて下さい。よろしくお願いいたします。 <YAM> |
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