対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第12号

 

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あなたのニワトリは狙われている!!


 対馬にはツシマヤマネコ、ツシマテン、チョウセンイタチといった肉食の獣が生息しています。ヤマネコは「人家近くに出て鶏舎を襲うことあり。害獣少なき本島にありて悪むべき獣類の第一なり」と対馬島誌(1928)に記されていることから昔から二ワトリを襲うことが度々あったと思われます。

[ 写真:ツシマテン(冬毛) ]


 近年はテンやイタチに鶏舎を襲われるケースが多く、その対策として住民が仕掛けたトラバサミワナなどで動物が命を落とす事もあると聞いています。1999年5月には実際にツシマヤマネコ1頭がトラバサミワナが原因で死亡する事故がありました。これらの肉食獣達と我々人間が共存していくために鶏舎の被害対策法として、いくつかのことを提案したいと思います。

[ 写真:ツシマヤマネコ ]




捕強のポイント

  1. 入口の戸は、蝶番などを利用してガタツキのないしっかりとしたものにする。
  2. 上部の屋根とフェンス・壁との境のすき間をなくす。
  3. フェンスには亜鉛製やビ二ールコーティングされた丈夫な金網を使用する。
  4. フェンスは地中に30cm以上埋め込む。(鶏舎にはニワトリのエサを目当てにドブネズミなどが穴を掘って侵入するためその穴を利用してテンやイタチも入ってくる。したがって、フェンスを埋め込んだからといって安心は出来ない。)
  5. 屋根や壁などを一枚板で作れないときは、板を重ね合わせるなどし隙間をなくす。
  6. 新築の場合(新築でなくても)できれば基礎工事(コンクリートなどで)を行う。
  7. 犬を鶏舎の周りにつないで番をさせる。犬を恐れて野生動物が近づいて来る事ができない。(飼い主の義務として犬はきちんとつないで飼いましよう!)


とらやまの森第12号

 

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