対馬野生生物保護センター

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2007年1月3日・18日:ツシマヤマネコの保護収容と野生復帰

2007年1月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの野生復帰について

投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/18(Thu) 17:35 No.130

<概要>
 1月3日(水)に上対馬町芦見(あしみ)において、「箱わな」にかかり保護・収容していたツシマヤマネコと、1月7日(日)、上県町佐護(さご)友谷(ともや)において、鶏小屋に入っていて保護・収容していたツシマヤマネコについて、病状等検査の結果異常がなかったことから、それぞれ17日(水)15時頃、17日(水)17時頃に保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1.野生復帰
 1月3日(水)に上対馬町芦見において、「箱わな」にかかり保護・収容していたツシマヤマネコと、1月7日(日)、上県町佐護友谷において、鶏小屋に入っていて保護・収容していたツシマヤマネコについて、血液検査の結果、感染症など他に異常が認められなかったことから、それぞれ1月17日(水)15時頃、1月17日(水)17頃に保護された付近の山中に放獣しました。


2.個体の情報
(1)1月3日保護個体
 ①性別:メス
 ②年齢:亜成獣
 ③体重:1,610g
 ④全長:70.3cm(頭胴長49.1cm)

(2)1月7日保護個体
 ①性別:オス
 ②年齢:成獣(老齢)
 ③体重:4,120g
 ④全長:85.5cm(頭胴長59.5cm)

ツシマヤマネコの保護収容(箱わなによる錯誤捕獲)

投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/05(Fri) 10:05 No.127

<概要>
 平成19年1月3日(水)、上対馬町芦見(あしみ)において、地元の方からツシマヤマネコが「箱わな」に掛かっていたと連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。
 今後、疾病等の検査結果を踏まえ個体の取り扱いを判断します。

1.保護された経緯
 1月3日(水)上対馬町芦見において、地元の方がノラネコを捕獲するために仕掛けていた箱わなにツシマヤマネコが誤って掛かっていたので、ツシマヤマネコを守る会会長山村辰美氏を経由して午前8時10分頃センターに連絡があり、職員が現場へ出向き保護しセンターに収容しました。

2.個体の情報
(1)性別:メス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,610g
(4)全長:70.3cm(頭胴長 49.1cm)
(5)個体の状況:目立った外傷はなく、健康状態は正常。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。

4.その他
 ツシマヤマネコが箱わなにより誤って捕獲されたのは、統計を取り始めた平成4年以降10件目(10頭目)で、今年度は初めてとなります。