対馬野生生物保護センター

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2006年4月:センター自然ふれあいイベント 春の野鳥観察会

2006年4月の活動

 4月16日(日)、対馬野鳥の会 会長の杉原 敏 先生をお迎えして、春の野鳥観察会を開催しました。心地よい小春日和の中、11名が参加。春に対馬を訪れる渡り鳥を中心に観察を行いました。

 はじめにレクチャールームにて、対馬の野鳥の魅力と観察のポイントを、杉原先生が撮影された美しいスライドを用いて紹介していただきました。
 杉原先生はシマノジコという鳥の美しさに感動してバードウォッチングを始めたそうです。他にも対馬には他の地域では見られないような魅力的な鳥がたくさん訪れるそうです。

 レクチャー終了後、野外での野鳥観察を開始。お天気にも恵まれ、春風が心地よい1日でした。

 早速、水路から鳥が飛び立ちました。降り立った方向を探すと、草むらの中からひょっこり顔を出していました。田んぼや湿地に生息するタシギです。この体の模様が草むらと同化するため、普段はなかなか存在に気づかない鳥ですが、長いくちばしがかわいい野鳥です。

 続いて佐護川中流域でカワセミを発見!川の宝石の異名の通り、背中のブルーとおなかのオレンジが美しい鳥です。最近は巣穴を作る川岸の土壁が護岸工事で減少しているため、昔に比べ数が減少しているそうです。

 後半ではこの春、例年になく多数飛来したハチジョウツグミがまだ残っていてくれました。いつもは年に数羽見られるかどうかという鳥ですが、今年は各地で群れで見られたそうです。
 一方で例年になく数の少なかったツグミの状況が心配されます。

 この日見られた鳥はタシギ、カワセミ、ハチジョウツグミ、ツグミ、コウライキジ、マヒワ、シベリアアオジ、アマサギ、コサメビタキ、ウグイス、キセキレイなどなど。
 対馬以外の地域では見る機会の少ないシベリアアオジなど対馬らしい野鳥も観察することができました。

 最後に杉原先生より「野鳥観察というと少し堅苦しいイメージがありますが、気軽に『とりみ』として対馬の鳥を楽しんでください。」とメッセージをいただきました。
 みなさんも今日からでも楽しめる『とりみ』を始めませんか?