対馬野生生物保護センター

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2006年2月:お散歩観察会 冬の野鳥観察会

2006年2月の活動

 2月26日のお散歩観察会は、「棹崎 冬の野鳥観察会」でした。今回は「対馬野鳥の会」の方にもサポートしていただき、総勢12名での野鳥観察を楽しみました。

 はじめに双眼鏡の使い方の練習をしていると、さっそく野鳥の会の方が鳥を発見!木の上に大型の鳥がとまっていました。いつも見慣れている「アオサギ」です。普段よく見る鳥なのですが、何か違和感が・・・。

 そう、普段は水田や河原で水際にたたずんでいる鳥が、木の上に!アオサギは、もうひとつの有名な野鳥、「ツル」によく似ていますが、ツルは木に止まれないのに対して、アオサギは木の上に巣を作るのです。普段は見られない樹上のアオサギを、首を伸ばして飛び立つ瞬間までみんなで観察しました。

 公園の水辺では、毛のかたまりのようなものが落ちていました。中をほじって観察すると、骨のようなものも出てきました。

 ヤマネコの糞?いったいこれは・・・?

 実は、これは「ペリット」といって、タカの仲間がネズミなどを丸呑みした時などに、消化できなかった分を吐き出したものでした。最近このあたりでよく見かける、ノスリというタカの仲間のペリットのようです。

 公園の中は、ツバキの花がいっぱいに咲いていました。このツバキの蜜を吸いに、メジロやヒヨドリが集まります。この時期に見られるメジロは、みなツバキの花粉で顔を黄色く染めていて、愛嬌たっぷりです。この小鳥たちを狙って、タカの仲間も集まります。

 この日見られたタカの仲間は、トビ、ミサゴ、ハヤブサ、オオタカ。ペリットの主、ノスリを入れると5種類にもなります。こんなに多くの種類のタカを見られる場所はなかなかありません。

 展望広場では、上昇気流を捕らえて空高く舞い上がるカモメの群れが観察されました。

 上昇気流を捕らえて舞い上がる飛翔は、タカの仲間で有名で、上昇気流の起こる場所には俗に言う「タカ柱」というものができます。ということは今回のは「カモメ柱」?カモメの稀な行動を観察することができました。

 「静かに」・「遠くから」・「そっと」観察する野鳥観察会、子供たちには少し物足りなかったかもしれません。
 野鳥観察会終了後、みんなで冬眠から覚めたばかりのツシマアカガエルを探しました。卵はたくさんあるのですが、夜行性のカエルの姿はなかなかみつかりません。耳をすまして、「キュキュキュ」という鳴き声を頼りに探し、ついに発見!捕まえることはできませんでしたが、みんな夢中になったひと時でした。