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7月24日(日)のお散歩観察会は、「夜の生き物観察会」。日も暮れ始めた7時半から、親子連れを中心に過去最高の27名の参加者が集まり、夜の棹崎公園を散策しました。はじめに夜の観察のポイントと注意点をお話して、観察会スタートです。
夜の生き物観察の1つめのポイントは、光に集まる虫に注目することです。外灯に集まる虫というと蛾を想像しますが、カブトムシやクワガタなどの甲虫も集まります。またその昆虫を食べに、コウモリやフクロウの仲間が集まる、夜の集会場となるのです。灯りは白い壁に向かって照らされている方が虫が良く集まるので、この日は特別にライトトラップを仕掛けました。これから公園を一周する間にどんな虫が集まるか楽しみです。
2つめのポイントは、エサを食べる虫に注目することです。オサムシなどの死んだ生き物の肉を食べる虫は、半分干からびているミミズなどを食べに側溝にやってきます。そんな虫を食べにカエルやヘビが側溝に入り、それらを食べにテンやヤマネコが側溝の中を歩きます。
昆虫以外の生き物観察も行いました。棹崎公園は第二次大戦中に作られた砲台の跡地でもあり、砲台跡と一緒に弾薬庫がいくつかあります。そこがコウモリたちの住処になっているのです。コウモリの発する超音波を感知する機械「バッドディデクター」と、コウモリをあまり驚かさないで照らすことのできる、赤い光を出すライトを携えて、コウモリの観察を行いました。
樹液に集まる昆虫を観察する際に樹液の出ている木が見つからなくても、果物をつるしておくことでそこに集まる昆虫を観察することができます。今回はバナナをつるしてみました。少し腐りかけているくらいが彼らの食べごろ。カナブンや蛾の仲間が集まっていました。