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投稿者:前田 投稿日:2005/06/29(水曜) 20:05 No.705
全国規模で漂着ゴミの実態を調べている山口晴幸氏は、その著書の中で対馬のことをこう記しています。
「長崎県壱岐・対馬での漂着ゴミの実態調査では、両島での漂着ゴミによる海岸汚染問題が我が国の海岸域の中でも極めて深刻な状況にあることを改めて認識させられた。」 山口晴幸(2002):『漂着ゴミ-海岸線の今を追って』文芸社,p153より
先日25、26日に韓国・釜山外国語大学の学生約120人が来島し、市民とともに井口浜や棹崎周辺の漂着ゴミ拾いをしました。私も参加しましたが、あまりの光景に唖然。海岸線を、大量の漁具類(発泡スチロール製ブイ・プラスチック製ブイ・漁網塊)、ペットボトル・空缶が埋め尽くしていました(冷蔵庫やドラム缶までも・・・)。一番驚いたのは、発泡スチロールがフレイク状に風化し、砂と化していたこと。取り除こうとしても、なかかな「自然の砂」が見えて来ませんでした。
景観を阻害するばかりでなく、海洋生物にとっても影響がある漂着ゴミ問題。全国離島が共通して抱える問題でもありますが、特に海岸線の長い対馬では、難題ですね。ん~;;)
←棹崎付近の海岸と漂着ゴミ
投稿者:前田 投稿日:2005/06/22(水曜) 20:39 No.693
先日の休み、上対馬町の東海岸に面する五根緒(ごねお)という集落に行ってきました。付近の海岸植生を見て感動。樹冠をクシで流したかのように、樹木が強風の影響で変形していました。自然の営みと悠久の時を感じずにはいられません。フィリピンのディナガット島というところにいったとき、地元の方が、同じような植生を「BONSAI」と言っていたことを思いだします。まさに自然の盆栽・アートですね。
投稿者:前田 投稿日:2005/06/16(木曜) 10:52 No.686
今月からセンターに勤務することになりました前田剛です。以降よろしくお願いします。
6月5日、佐護地区の田んぼで「田植え体験」がありました。かつて対馬では「かたよせ」という共同作業で田植え・稲刈りをしていたそうです。沖縄でいう「ゆいまーる」に相当するものでしょうか、集落あるいは親族みんなで力を合わせ、作業してまわったそうです(女性は、まかないで大変だったそうです)。
今は機械化されて「かたよせ」は無くなりましたが、こういった相互扶助システムにも、ツシマヤマネコ保護へのヒントが隠れているかもしれません。
島の子供たちは、田んぼに入って泥遊び・田植えをするのは初めてだそうで、ガタリンピック状態でした。田んぼで水掛をしたり、終いには、泳ごうともしてましたが・・・。とにかく島の子供は元気がいいです。田植えが終わった頃には寒いのか、震えてました。
←どろんこになって遊び・田植えをしたあと、水洗いする子供たち