対馬野生生物保護センター

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2005年5月:センターの活動日誌・木村

2005年5月の活動

それぞれの特質

投稿者:木村 投稿日:2005/05/27(金曜) 17:57 No.672

今朝、森の中でこんな花を見つけました。サイハイランというランの仲間だそうです。

原始の照葉樹林が残っていることで有名な竜良山の林床は、ひと昔前までは一面ランで埋め尽くされていたそうですが、今は見る影もありません。ランは山野草の中でも特に価値のあるものとされ、植物愛好家による採集の対象となり、採り尽くされてしまったそうです。

学生の頃に受けたの授業の中に、自然史博物館学というものがあり、哺乳類・鳥類・昆虫・植物それぞれの研究者の特質を、ブラックユーモアたっぷりに教わったことが特に印象深く残っています。

哺乳類の研究者は汚物コレクター(糞や骨を収集するので)。
鳥類の研究者は覗きが趣味のいい加減なやつ(たいていの鳥類調査は標本を提出しなくても「見た」と言い張れば記録として残るので)。
昆虫の研究者は大量虐殺犯(昆虫調査は標本の収集作成が基本なので)。
そして植物の研究者は、最近世間を騒がせている拉致監禁犯(山から持ってきて庭に植えるので)だそうです。

好きが過ぎると盲目になりがちですよね、自戒の念も込めて。
ちなみにこの話をされた先生は植物の研究者です。

白い花がいっぱい

投稿者:木村 投稿日:2005/05/20(金曜) 17:46 No.667

水曜日は(棹崎では)とてつもない嵐でしたが、その後は気持ちの良い日が続いています。
棹崎公園では嵐に耐えたエゴノキが咲き始めました。今年は例年よりも花が多いようです。ヒトツバタゴもそうでしたが、今年は花が多く咲く年なのでしょうか?植物だけがわかる何かを察知し、子孫を残そうと必死なのかもしれませんね。

対馬の野鳥写真展 更新!

投稿者:木村 投稿日:2005/05/14(土曜) 18:05 No.662

5月3日からセンターくつろぎスペースで開催している対馬の野鳥写真展に新たな写真が加わりました。レクチャールームに展示してある分も含めて全部で38点、34種類の野鳥写真を展示しています。ぜひ見に来てくださいね!

すべて対馬在住の野鳥愛好家の方々の写真です。あなたも対馬でバードウオッチングをはじめてみませんか?

消滅の謎

投稿者:木村 投稿日:2005/05/07(土曜) 17:45 No.657

これから梅雨時期に入ると、以前檜山さんから紹介があったように、夜の道路はカエルで大変なことになります。しかし、不思議なことに朝になるとすっかりいなくなっているのです。まあ、トビやテン、時にはヤマネコなどがキレイに食べてくれているのでしょうが、昨晩、その現場を押さえることができました。

ツシママムシが轢かれたカエルを食べていました。しかし、本人が轢かれてもおかしくない状況。道路は危険なレストランです。