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2004年11月ヤマネコニュース
投稿者:大林 投稿日:2004/12/01(Wed) 19:43 No.62
28日、とらばさみにかかり怪我をしたヤマネコが、センターに保護されました。
現在も、対馬野生生物保護センターで治療を続けており、回復の経過を見て今後の対処について検討することになります。
<詳細>
1.保護された経緯
上県町の民家裏でとらばさみにツシマヤマネコがかかっていると、地域住民よりツシマヤマネコを守る会の山村会長を通じてセンター職員が連絡を受けた。その後職員が現場に赴き、28日午前10時30分頃センターに収容した。
このヤマネコは、センターに保護されたのは初めてです。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(当年生まれ)
(3)体重 1,810g
(4)個体の状況 右前肢、左後肢ともにとらばさみにより損傷。後肢については損傷が大きく、重傷で長期治療が必要。体重不足。
(5)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
センターで治療を続ける。また28日午前、血液採取し、FIV、FeLVの検査を行ったが、その他の感染症の検査を検査機関にて行う(結果が出るまで約1週間)。肢の回復状況及び血液検査の結果を見て、今後の取り扱いを検討する。
※とらばさみの使用自粛について
とらばさみは、動物に与えるダメージが非常に大きいため、今回のような事故があり得ます。また、自宅の敷地内でノネコ・ノイヌを捕獲することを目的とする場合でも、箱わな等ダメージの少ない方法を用いるようお願いいたします。鶏小屋への被害防除については、わなでなく小屋補強による自衛手段を講じていただくことが基本ですが、被害が続く場合には、必要に応じて小屋の補強のお手伝いをすることも含めて個別に相談に応じますので、対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)までご連絡ください。