対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2004年) >> 2004年9月の活動

2004年9月:センターの活動日誌・学ぶ

2004年9月の活動

リンセ・イベリコ

投稿者:村山 投稿日:2004/09/22(水曜) 21:12

先週の日曜日、TBSの世界遺産という番組をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。スペインのドニャーナ国立公園がその日の舞台でした。中でも取り上げられたのが、ヨーロッパで最も絶滅の危機のおそれがある哺乳類とされるスペインオオヤマネコ(スペイン語ではリンセ・イベリコ)です。ドニャーナ国立公園周辺には約40頭ほどしか残っていません。

9月の初め、私はこのドニャーナ国立公園を訪ねるチャンスに恵まれました。目的はスペインオオヤマネコ保護の現場を見せて頂くためです。現地ではアンダルシア州政府の生息地改善の担当者やスペイン政府による飼育下繁殖事業の責任者にインタビューを行い、様々な取り組みを見せていただきました。このプロジェクトはEUの環境保護政策としても重要課題として注目を集めるこの取り組みです。スペインオオヤマネコはその減少原因や社会背景などがツシマヤマネコと似ている部分があり、学ぶべき所が多くあります。

日本には対馬と西表にしかヤマネコが存在しません。海外でも本格的な保護の取り組みが行われているケースはそう多くはありません。今回出会ったスペインオオヤマネコ保護の関係者とはこれからも情報交換をしながらツシマヤマネコ保護に生かしていきたいと思います。

今日は残念ながらリンセイベリコの写真は持っていませんので、写真は明日アップします。

Re: リンセ・イベリコ

投稿者:村山 投稿日:2004/09/23(木曜) 17:29

ドニャーナ国立公園内にあるリンクスの飼育下繁殖センターで飼育されている個体です。関係者の期待を背負っています。

目指すべきもの

投稿者:木村 投稿日:2004/09/18(土曜) 18:53

先週1週間、兵庫県豊岡市の「兵庫県立コウノトリの郷公園」で研修をさせてもらいました。

郷公園の方は、「コウノトリが大事なのではなく、コウノトリが暮らせるような豊かな町で、コウノトリをシンボルとした豊かな地域が創られることが大事なのだよ。」と、おっしゃっていました。この「コウノトリ」の部分をそのまま「ツシマヤマネコ」に置き換えて読んでみてください。コウノトリの兵庫県豊岡市もツシマヤマネコの対馬も、同じものを目指しています。

写真は郷公園のパークボランティアさんと野生コウノトリ調査に行った時のものです。お世話になったみなさま、どうもありがとうございました。