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報道発表資料

那覇自然環境事務所報道発表資料>2010年度

【お知らせ】ヤンバルクイナ及びケナガネズミの交通事故について

2010.09.15 那覇自然環境事務所

 9月4日に発見されたヤンバルクイナの死亡個体が交通事故と断定され、今年の確認件数は30件(過去最多は年間23回)となりました。
 また、ケナガネズミの交通事故も多発しています。9月10日に県道2号線で交通事故死個体が確認され、今年の確認件数は12件(過去最多は年間5件)となりました。
 沖縄島北部のヤンバルクイナ及びケナガネズミ生息域では、日夜問わず道路周囲に十分気を配り自動車のスピードを十分落としていただきますようお願いします。
 交通事故を起こしてしまった、または事故に遭った個体を目撃した場合は、迅速な情報提供をお願いいたします。(やんばる野生生物保護センター:0980-50-1025)

 ※ 画像を希望される場合は、やんばる野生生物保護センターまでご連絡下さい。

1.本年(9月15日現在)のヤンバルクイナの交通事故確認件数

 1月1件 4月7件 5月6件 6月6件 7月8件 8月1件 9月1件  計30件

2.本年(9月15日現在)のケナガネズミの交通事故確認件数

 2月2件 3月2件 4月1件 5月2件 6月3件 8月1件 9月1件  計12件

3.ヤンバルクイナ及びケナガネズミの交通事故の発生状況(別紙参照)

 ヤンバルクイナでは、今年に入ってから30件の交通事故が確認され、記録の残る平成7年以降最多であった平成19年の23件を上回っています。繁殖期は終盤となりましたが、9月以降も注意力の低い若鳥が道路へ飛び出す可能性があります。
 ケナガネズミでは、9月10日に県道2号線で交通事故死個体が確認され、今年の確認件数が12件となりました。過去最多であった昨年の5件を大幅に上回っています。ケナガネズミは夜行性であり、樹上で生活しているため、道路上では動きが鈍く交通事故に遭いやすいと考えられます。
 交通事故を防ぐには車のスピードを落とすことが最も有効です。今後ともやんばる地域(特に国頭村内)での車両の走行時には、十分周囲に注意して急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができるくらいまでスピードを落として運転していただきますようお願いします。

4.交通事故を防ぐための取り組み

 9月6日には、今年の交通事故多発をうけて、やんばる地域ロードキル発生防止に関する連絡会議のメンバーが中心となり、平成22年度第1回ロードキル発生防止対策に関する勉強会を開催しました。勉強会では、ロードキル関連情報について各機関からの報告があり、今年度の交通事故多発の原因推定及び来年度に向けたロードキル発生防止の取組みについて話し合われました。
 勉強会の中では「ストップ!ロードキル運動」(仮称)などの名の下に、重点区間を決めての集中的なロードキル防止対策を行うことなどが提案され、その他の具体的な新しい取り組みも含め、来年度実施に向けて準備をすすめることとなっています。

添付資料

 別添資料 [PDF 2,617KB]