報道発表資料
【お知らせ】今年1件目のヤンバルクイナの交通事故発生及び平成22年の発生件数について
2011.02.09 那覇自然環境事務所
2月6日にヤンバルクイナの交通事故が発生し、保護されたものの数時間後に死亡しました。今年最初の交通事故発生となりました。
また、昨年(平成22年)のヤンバルクイナ交通事故確認件数は33件と過去最悪の記録となっています。この数は、過去最多であった23件(平成19年)より10件増と大幅に上回りました。
さらに、ケナガネズミも、昨年(平成22年)の交通事故確認件数は17件にのぼり、過去最多であった一昨年(平成21年)の5件から極端に増加しました。
沖縄島北部のヤンバルクイナ及びケナガネズミ生息域では、日夜問わず道路周囲に十分気を配り自動車のスピードを十分落としていただきますようお願いします。
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- ヤンバルクイナ、ケナガネズミ、及び保護個体の治療の様子についての画像を希望される場合は、やんばる野生生物保護センターまでご連絡下さい。
1.昨年(2010年12月31日まで)のヤンバルクイナの交通事故確認件数
1月1件 4月7件 5月6件 6月6件 7月8件 8月1件 9月2件
10月3件 11月0件 12月0件 計33件
2.昨年(2010年12月31日まで)のケナガネズミの交通事故確認件数
2月2件 3月2件 4月1件 5月2件 6月3件 8月1件 9月2件
10月2件 11月0件 12月2件 計17件
3.ヤンバルクイナ及びケナガネズミの交通事故の発生状況(別紙参照)
ヤンバルクイナでは、昨年平成22年に33件の交通事故が確認されており、記録の残る平成7年以降最多であった平成19年の23件を大幅に上回りました。
また平成23年に入り2月6日に交通事故が発生しました。保護された個体は治療の甲斐なく死亡し、今年1件目の交通事故死亡個体となりました。
これから春に向けてヤンバルクイナの繁殖期となり道路付近への多くの個体の出没が見込まれるため、車の運転には注意が必要です。
さらに、ケナガネズミの昨年の交通事故発生件数は17件となり、こちらも過去最多であった一昨年の5件を大幅に上回りました。夜行性で樹上で生活するケナガネズミは道路上では動きが鈍く交通事故に遭いやすいと考えられます。冬季は特に事故が多発する期間ですので引き続き車の運転には注意が必要です。
交通事故を防ぐには車のスピードを落とすことが最も肝要です。今後ともやんばる地域(特に国頭村内)での車両の走行時には、十分周囲に注意して急な飛び出しがあっても安全に事故を避けることができるくらいまでスピードを落として運転していただきますようお願いします。
別添資料
別添 [PDF 1,368KB]