ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [九州地区]

九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。

RSS

2020年8月 4日

2件の記事があります。

2020年08月04日パークボランティアの会の皆さんと一緒にオオキンケイギクを駆除しました!!!

阿蘇くじゅう国立公園 阿蘇 姥原悠

この四月からアクティブ・レンジャーになりました姥原(うばはら)です。

よろしくおねがいします。

先月6月22日に阿蘇地区パークボランティアの会の皆さんと一緒に、阿蘇くじゅう国立公園内のオオキンケイギク駆除活動を行いました。

オオキンケイギクは北アメリカ原産の多年草で、5~7月にかけて黄色のコスモスに似た花を咲かせます。綺麗な花を咲かせるため観賞用として日本に持ち込まれましたが、繁殖力が強く在来植物の生育に悪影響を及ぼすため、特定外来生物に指定されています。

栽培、譲渡、生きたままの運搬ができません。

詳しくは、以下リンクから確認してください。

(参考リンク:九州地方環境事務所 外来生物-オオキンケイギクについて

http://kyushu.env.go.jp/wildlife/mat/m_2_3.html

▲一株が大きくなります。

▲根が残ってしまうと来年また生えてきます。

▲根から駆除するためにクワを使います。

阿蘇くじゅう国立公園には広大な草原があります。その草原に入り込まないよう、阿蘇地区では積極的に駆除を行っています。

▲駆除作業の風景

今回は15名のパークボランティアの会の皆さんと汗を流しながら駆除を行いました。

地域住民の方にもオオキンケイギクについて知っていただくため声かけも行いました。

初めて活動に参加された方は、ベテランの方に教えてもらいながら駆除を行っていました。

外来生物の駆除は根気よく続けていく以外に減らす方法はありません。

今後も阿蘇くじゅう地域の自然を守るため地域の方々と協力し、駆除作業を続けていきたいと思います。

パークボランティアの会の皆さん、暑い中ご協力頂き、ありがとうございました!

▲パークボランティアの会の皆様と

ページ先頭へ↑

2020年08月04日牧ノ戸峠から山頂ぐるり くじゅう登山道情報【くじゅう地域】

阿蘇くじゅう国立公園 大島 将貴

こんにちは。

長かった梅雨も終わりを迎え、くじゅう連山を訪れる登山者も増えてきています。今回の記事では、九州豪雨後の牧ノ戸峠から久住山、中岳等、山頂付近の様子を中心に書きたいと思います。

登山道の最新情報は、下記ホームページよりご覧頂けます。

↓最新情報(長者原ビジターセンターHP)↓

https://kujufanclub.com/

▲随時更新されておりますので、HPより最新版の確認をお願いします

牧ノ戸峠から中岳を含むくじゅう連山山頂付近が今回の巡視ルートです。

牧ノ戸峠から久住分かれまでの登山道では、ぬかるみや石の堆積があり、以前より歩きにくいと感じる箇所はあるものの大きな被害はありませんでした。

 

久住分かれから久住山に向かう登山道では、一部崩落箇所が見られます。登山道の道幅が広い場所ですので、こちらを避けて登れば問題ありません。

  

▲登山道の端に崩落箇所

久住山から稲星山に向かう登山道ですが、今回の豪雨で大きな被害はありませんが、元々滑りやすい道ですので注意が必要です。また、神明水分岐で一部崩落が見られます。

▲滑りやすい為注意が必要(久住山から神明水)

▲崩落により神明水の様子が以前と変わっています

▲神明水分岐

稲星山から白口岳では今回の豪雨による大きな被害はありませんでした。

白口岳から中岳では大きな被害はありませんでした。ただし、元々一部古い鎖場(設置者不明)があり、錆びて老朽化しています。滑落の危険のある箇所がありますので注意が必要です。

中岳山頂からは白口谷の土砂崩れが見えます。

▲白口谷の土砂崩れ

中岳から天狗ヶ城では今回の豪雨による大きな被害はありませんでした。

天狗ヶ城から久住分かれでは、登山道沿いの斜面で1箇所崩落があり、倒木が道にかかり注意が必要ですが、通行可能です。

▲倒木が道に倒れています

最後に、冬期に凍結することで有名な御池の隣に「空池」と呼ばれている場所があります。普段は水が溜まる事が無いため空池と呼ばれているのですが、今回の豪雨で水が溜まっていました。くじゅうに来て4年、雨の後に山に上がることもありましたが、一度も見たことがありません。地元ガイドクラブの方も、珍しいとのことで、貴重な光景を目にすることとなりました。

                      

▲普段の空池                   ▲水の溜まった空池

▲近景

まだ調査に入れていない登山道もありますが、主要路線については長者原ビジターセンターに集約して、HPにて掲載しております。山中には道迷い防止と植生保護のための最低限の道標、柵があるのみです。また、今回の豪雨で通行が著しく困難になっている登山道もあります。自分の安全を自ら確保するため、登山を行う際には登山道の最新情報を入手した上、各自の技量に見合った登山計画立てをお願いいたします。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ