九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園、奄美群島国立公園があります。
さて、昨年度末から工事を行っていた新高塚小屋トイレの工事が完了しました。完成直前には、ポンプの水が止まらなくなるなど、基礎工事から完成まで何度も足を運ぶ機会がありましたが、当初の予想よりも立派なトイレが完成したなと思います。これから多くの人にできるだけ快適に利用してもらうために、トイレの紹介と使用上の注意についてご報告します。
上の写真にある左の建物は、汲み取り式の既存のトイレです。今回新たに設置されたトイレは、右の建物になります。右の建物の3室のうち奥二つが自己処理型の簡易水洗トイレ、一番手前が携帯トイレブースになっています。
左の写真は簡易水洗トイレ個室内の様子です。右下にある足踏みボタンを押すことで、水が流れるようになっています。右の写真は、携帯トイレブース内の様子です。便座に携帯トイレをかぶせることで使用できます。処理能力を超える利用が続くとトイレの使用を規制する可能性があります。一人でも多くの登山者が利用出来るようにトイレ内にある注意事項を守ってください。
〈使用上の主な注意点〉
・トイレットペーパー以外は流さないでください。
・水を流すのは1回でお願いします。
・山岳保全募金にご協力ください。
詳しくはHPをご確認ください。http://c-kyushu.env.go.jp/pre_2011/0704a.html
現在屋久島の山岳部にあるトイレは下図のとおりです。携帯トイレしか使えない場所もあるため、事前に計画をたて、環境に配慮した登山を行ってください。
今後は、屋久島の多雨多湿という悪条件下で、このトイレの処理機能がしっかりと維持されていくか、継続的に点検・整備を行う必要があります。登山者の快適利用と環境負荷軽減のためにもモニタリングを強化していきたいと思います。